カワサキにハートを鷲掴みにされ、名前にも過剰反応、「バイク川崎バイク」の漫談に腹を抱えて大爆笑 ~木下隆之の、またがっちゃいましたVol.25~
柔軟で協調性があり吸収力が旺盛、カワサキに心奪われた筆者は、名前にも過剰反応します。「バイク川崎バイク」の漫談に爆笑するほどに「カワサキ」という言葉にしてやられています。
「カワサキ」というフレーズに過剰反応してしまう!
何らかの情報に対して影響されやすい人がいる。その心理的特徴は、「柔軟」であり「協調性があり」であり、「吸収力が旺盛」であると、とある書籍に紹介されていたような気がする。だとすると、僕は相当に、タコのように柔軟であり、生徒会副会長のように協調性があり、スポンジのように何事も吸収してしまう性格なのだろうと思う。

というのも、東京モーターショーで、徹底した武闘派を演じきり、徹頭徹尾、内燃機関の可能性を追求してみせるカワサキにハートを鷲掴みにされた帰路、性格になった。ついには「バイク川崎バイク」の漫談に腹を抱えて爆笑するほどに「カワサキ」という言葉にしてやられてしまったのだ。これほど柔軟な性格も珍しいだろう。
「バイク川崎バイク」の名を知らない人は、いますぐにこの記事から目を離して、YouTubeしてください。実は僕、6年前の「ぐるナイおもしろ荘」で初めて芸人として認識した。そう、「バイク川崎バイク」は、吉本興業所属のピン芸人である。いわば、ブレイク待ちの下積み芸人なのだ。

”ヒーヤ!”
バイクだけに”ブンブン”
持ちネタはこの2パターンのみ。それでもデビューから13年も2パターンで貫き通しているのだからハートが強い。
いやはや、川崎重工とバイク川崎バイクが、どこかで似ているように思えたのだから僕も病気かもしれない。いわばKY。自らの芸風をつらぬき通すという点では共通しているのだ。
それにしても、13年も「バイク川崎バイク」を名乗り、「バイクだけに”ブンブン”」を連呼してきているというのに、カワサキのアンバサダーになったという噂を耳にしていない。カワサキのCMに起用されてもいない。自らの芸風をつらぬき通すという点では共通していても、けして相思相愛ではないらしい。そんな不器用さも大好きである。
【了】
Writer: 木下隆之
1960年5月5日生まれ。明治学院大学卒業後、出版社編集部勤務し独立。プロレーシングドライバーとして全日本選手権レースで優勝するなど国内外のトップカテゴリーで活躍。スーパー耐久レースでは5度のチャンピオン獲得。最多勝記録更新中。ニュルブルクリンク24時間レースでも優勝。自動車評論家としても活動。日本カーオブザイヤー選考委員。日本ボートオブザイヤー選考委員。