バイクの機動力を生かしていち早く現場に! ホンダ「ドリームCB350」をベースにした赤バイ

近年、バイクならではの機動力を生かした消防車両「赤バイ」が増加傾向にあります。現在ではオフロードタイプをベースにした車両が主流となっていますが、過去にはホンダ「CB72スーパースポーツ」の血統を継いだドリームCB350の赤バイが存在していました。

日本製赤バイの先駆け! ホンダ「ドリームCB350FV」

 近年、その高い機動力が見直され配備される台数が増加傾向にある「赤バイ」ですが、総務省消防庁の発表によると、全国の消防本部には2018年4月1日時点で240台の「赤バイ」が配備されています。2012年6月の調査時と比較すると、6年で57台増加という結果になるようです。

ホンダ「ドリームCB350」をベースにした赤バイ「ドリームCB350FV」(写真は1971年モデル)

 現在ではヤマハ「セロー225」などに代表されるオフロードタイプのほか、250ccスクーター「ヤマハ・マジェスティC」をベースとした世界初“放水が出来る2輪ポンプ車”完全完結型水槽付消防用自動2輪車「ミストドラゴン」(日本機械工業株式会社製)などが現場で活躍。2019年7月には名古屋市消防局でも2台の赤バイが導入されています。

 国内4メーカーのなかで、他にさきがけて1963年より赤バイ開発に着手していたホンダは、1969年に「ドリームCB350」をベースにした赤バイを発表します。

「CB72スーパースポーツ」の血統を受け継いだホンダ「ドリームCB250/350」(写真はドリームCB250)

 警察の白バイに並び、消防仕様のバイクとして開発された赤バイは、交通渋滞によって消防車の火災現場への到着が遅れることへの対策として生まれた車両で、当時は東京や神奈川のほか、古都の文化財が集中する奈良などの地域に配備されていたようです。

 赤バイ仕様の「ドリームCB350」には消化器2本/無線機/ナイロンロープ/リオープ発射銃/空気マスク(ボンベ・マスク。ホース)/赤外線火災探知機/消火栓開栓用工具の7つの道具を搭載。前身を赤に塗装した上でバンパー、緊急サイレンや赤色灯などが装備されています。

ホンダ「ドリームCB350」をベースにした赤バイ「ドリームCB350FV」(写真は1971年モデル)。リアキャリアに二本の消化器を搭載しています

 排気量325ccで最大出力36PSを発揮するOHCエンジンを搭載したホンダ「ドリームCB350」は、車重149kgと軽量で、舗装平坦路60kmでの走行燃費が45km/lと、その燃費の良さも赤バイ採用の理由の一つだったようです。

【了】

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