世界レベルのカスタムバイクをショッピングモールに展示 『Heiwa Motorcycle CUSTOM WORLD』パセーラ広島で開催

広島のショッピングモール「パセーラ広島」でカスタムバイクの展示が行われています。どのような意図が込められているのでしょうか。

大規模商業施設でカスタムバイクを披露

 極上のカスタムバイクが一般の方々の目に触れること……マニアな人々ならカスタム・ショーに出かけたり、ふとパーキングスペースに駐車されている車両に目がいったりするものですが、じつのところ意識の中でアンテナを張っていなければ、冒頭で述べたような機会すらないというのも現実ではないでしょうか?

まるでギャラリーのような洒落た空間の中で極上のカスタムが展示される『Heiwa Motorcycle CUSTOM WORLD』は広島県広島市中区の『パセーラ広島』で2020年6月28日まで開催。お近くの方は是非、アシを運んでみてはいかがでしょうか?

 あえていえば「興味がある・ない」ということではなく、そもそも『カスタム・バイクって何?』という人が多いのが現実でしょうが、そうしたことを踏まえて考えても現在、広島県広島市中区にある商業施設『パセーラ広島』で開催されている『Heiwa Motorcycle CUSTOM WORLD』というイベントは、カスタムの世界にとって大きな意味を持つものかもしれません。

 広島のランドマークといえる広島城と国内外から多くの人が訪れる原爆ドーム、そこからほど近い『パセーラ広島』は地元の方なら誰もが知るショッピングモールなのですが、その二階にある店舗スペースの一角で、この度、同県内の廿日市市に店舗を構える『平和モーターサイクル』が代表的な作品を10台前後展示。

 それと同時にアパレルやヘルメットなどのオリジナルグッズを販売し、写真のような洒落たスペースでアートショーのようなイベントを展開しているのですが、年間で20万人規模の来場者を数えるという『パセーラ広島』の中ということもあり、多くの人がアシを止め、普段、目にすることのない『カスタム・バイク』の世界を堪能しているようです。

世界に名を轟かす『平和モーターサイクル』

 ちなみにこの『平和モーターサイクル』とは、2005年に広島市で創業し、その翌年には我が国、最大のアメリカン・カスタム・カルチャーの祭典である『YOKOHAMA HOTROD CUSTOM SHOW』に出展。

こちらのBMW RnineTベースの一台はメーカーからの依頼で製作したプロモーション・カスタム。このマシンもマレーシアのショー、『ART OF SPEED』に招待済です

 欧州車のAJSをベースとしたカスタムで『ベスト・ユーロモーターサイクル』を獲得して以来、多くのアワードの栄冠に輝き、2016年と2017年には2年連続でベスト・オブ・ショーとなったことで業界では知られる存在なのですが、2017年にはドイツメーカーのBMW Motorradから依頼されたプロモーション・カスタムも製作。今やアメリカやオーストラリア、東南アジア、中国など海外のショーからもゲストとして招かれ、我が国を代表するカスタム・ショップのひとつといっても過言ではない活躍を見せるに至っています。
 
 その『平和モーターサイクル』がなぜ、このイベントを開催することになったのかを代表の木村健吾氏に話を伺ってみたところ、今回は『パセーラ』側からのオファーとのこと。以前、同施設ではアパレルブランドの『ディーゼル』と『ドゥカティ』がコラボイベントを開催し、それが好評を博したとのことですが、その流れから広島を代表するカスタム・ショップである『平和』に白羽の矢が立ったようです。

「以前に広島の三越でもウチのカスタムバイクと盆栽、水墨画をギャラリーでコラボ展示するイベントがあったんですけど、それをパセーラの担当の方が見ていただいたようです。その流れから今回のオファーを頂いたんですけど、自分の中では普段、カスタム・バイクに目をとめない一般の方にアピール出来るという部分が大きいと思います。

 特に若いコたちが興味を持ってくれたのが印象的でしたね。今回は販売用のカスタムも会場の中で展示させて頂いたんですけど、20代のお客さんがご成約してくださったのも意外でした。聞くとこの会場で、はじめて『カスタム・バイク』っていうものの存在を知ってくれたみたいなんです。そういう部分でも我々の業界が、この先に広がりを見せるために一般の方の目に触れるということも意味があると思います」と木村氏。

 今回の新型コロナウイルスの拡散防止の為、5月20日まで閉鎖されていた『パセーラ広島』ですが、緊急事態宣言も解除された今は営業を再開。この『Heiwa Motorcycle CUSTOM WORLD』も2020年6月30日まで開催されているとのことです。

 会場では世界レベルのカスタム・マシンの展示はもちろん、オリジナルグッズの販売やヘルメットや小物など、お客さんが持ち込んだアイテムにピンストライピング(フリーハンドのレタリング)を描くデモンストレーションなども行われています。

 まだマスクの着用の上、ソーシャルディスタンスは保ちたいところですが、そろそろ退屈だった自粛のステイホームから抜け出して極上のカスタム・マシンを眺める為に出かけてみるのも、ともすれば免疫力が高まる効果を生むかもしれません。

【了】

【画像】『Heiwa Motorcycle CUSTOM WORLD』の様子を画像で見る(12枚)

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Writer: 渡辺まこと(チョッパージャーナル編集長)

ハーレーや国産バイクなど、様々な車両をベースにアメリカン・テイストのカスタムを施した「CHOPPER」(チョッパー)をメインに扱う雑誌「CHOPPER Journal」(チョッパージャーナル)編集長。カスタム車に限らず、幅広いバイクに対して深い知識を持つベテラン編集者。

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