千葉県鹿野山に開校した『モトミックス・スクール』 1泊2日でライディング・スキルを磨くプログラム『オープンロード・クラス』とは
千葉県君津市にオープンしたバイク乗りのためのアクティビティ施設「MOTO MIXX School(モトミックス・スクール)」では、ホテル泊のプログラムも用意されています。どのような内容なのでしょうか。
バイクに乗っていて不安に思うこと、体験を通じて解消してほしい
2020年8月22日に千葉県君津市の鹿野山にオープンした「MOTO MIXX School(モトミックス・スクール)」ですが、その概要については当サイト(バイクのニュース)でもお伝えしたとおり、いわば“バイクの林間学校”と呼べる施設で「安全運転」に関するテクニックをオフロードとオンロードで学べる場所となっています。今回はそのプランの中で『【1泊2日】公道を乗りこなせ! オープンロード・クラス』についてご紹介します。

「モトミックス・スクール」は、神奈川県警に37年間勤務した元・白バイ隊員である『一般社団法人 安全運転研究所』代表の清水豊さんと、ハーレー・ダビッドソン・ジャパン(以下HDJ)がディーラーメカニック育成の為に設立した『ハーレー・ダビッドソン・ユニバーシティ』で講師を務める傍ら、HDJのテクニカルアドバイザーでもある内藤学さんらが軸となって運営しています。
『オープンロード・クラス』というプランでは、清水さんが30年間白バイに乗り続けてきた公道のスペシャリストである元白バイ隊員だからこそ伝えられる注意点やテクニックを伝授してくれます。
提携する『かずさリゾート鹿野山ビューホテル』での宿泊込みで、初日は“公道で使える基礎テクニック”として直線パイロンスラローム、チドリバランス、一本橋などを使い、公道で使えるテクニックなどの習得のほか“ブレーキワーク”や“Uターンを不安なくできるようになるテクニック”、“ワインディングを不安なく走れるようになる”ための練習を鹿野山ビューホテルの敷地内で行った上で、夕方には“ツーリングで使える知識”の座学講座を開設。

2日目は前日のレッスンで習得したテクニックを実践するツーリングを敢行し、“楽しみながらライディングスキルをアップする”ことがひとつの流れとなっています。
「巷で開催されているバイクレッスンには無い公道実践型の内容」というのが『オープンロード・クラス』の大きな特徴とのことです。
ここ近年では、新たにバイクの免許を取得する方や、過去にバイクに乗っていたものの、家庭や仕事の都合でバイクを離れ、また乗り出したという“返り咲きライダー”の方が増加しつつあるそうですが、このスクールでは、まさにそんな方々がレッスンの対象となっています。
ゆえに“公道を走るのが不安でなかなか苦手が克服できない”方や“取り回しがうまくできず駐車場での扱いが不安”な方、“立ちゴケしたトラウマを拭えずバイクが怖くなってしまった”方や“教習所の練習だけでは不安がある”といった方々にオススメとのこと。

スクール施設内にあるオフロードコースや、元白バイ隊員による講習など、ともすれば敷居が高く、カタいイメージに捉えられてしまうかもしれませんが、「モトミックス・スクール」は、そのコンセプトについて次のように述べています。
「乗っているバイクの種類やライダーの年齢、免許の有無に関係なく、“垣根のないバイクの遊び場”を創ることを目標に掲げ、山、林道、フラットダートコースでのオフロード走行とアスファルト舗装のオンロード走行を通じ、ライディング・テクニックの向上と、ライダーの挑戦を応援したい」
やはり“バイクを楽しむこと”が大前提にあり、ビギナーにこそオススメな内容のスクールとなっています。

ちなみに気になる『オープンロード・クラス』のプラン料金は、木・金曜に開催される平日コースが2万9800円、土・日曜コースが3万3400円(税込み)となっており、定員は8名までで宿泊費、レッスン代、食事代(3食)、入会費込みとのこと。旅行気分でライディング・テクニックのスキルアップを目指してみては如何でしょうか?
【了】
Writer: 渡辺まこと(チョッパージャーナル編集長)
ハーレーや国産バイクなど、様々な車両をベースにアメリカン・テイストのカスタムを施した「CHOPPER」(チョッパー)をメインに扱う雑誌「CHOPPER Journal」(チョッパージャーナル)編集長。カスタム車に限らず、幅広いバイクに対して深い知識を持つベテラン編集者。