ロードレースもそろそろ解禁!? レーシングライダー石塚健選手・浦本修充選手の近況報告

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、レースは続々と中止や延期が決まり、自粛を余儀なくされていたレーシングライダーたちでしたが、無観客などの感染防止対策が取られながら、少しずつレースやイベントが開催され始めています。そんな現在、彼らはどのような状況となっているのでしょうか?レーシングライダーのSTAY HOME取材に協力してくれたライダー達の近況を調べてみました。

自粛期間分のレースが凝縮された過密スケジュール

 1人目は、CEVレプソルインターナショナル選手権(CEV)moto2クラスに参戦中の、石塚 健(いしづか たけし)選手です。

CEVレプソルインターナショナル選手権moto2クラスに参戦中の石塚 健 選手

 石塚選手が参戦するCEVは、2020年7月6-7日にポルトガルにあるエストリルサーキットで開幕しました。

 その後、第2戦は翌週となる7月12-13日、第3戦8月28-29日、第4戦8月30日と、年間スケジュールを半年に詰め込んだような過密日程で開催されています。

 9月17日時点では、4戦6レースが終了。次戦は10月3日に第5戦、10月4日に第6戦(2レース)と、レースWEEKが1回分にまとめられる形で、2戦3レースが連続開催される予定です。
 
■2020年シーズン石塚選手のレース結果

開幕戦エストリル レース1:15位 / レース2:11位
第2戦アルガルベ(ポルティマオ) レース1:12位 / レース2:13位
第3戦へレス 13位
第4戦へレス 13位
現在のポイントランキングは14位となっています。

石塚 健 選手 Instagram

 2人目は、スペイン選手権(ESBK)SBKクラスに参戦する浦本 修充(うらもと なおみち)選手です。

スペイン選手権(ESBK)SBKクラスに参戦する浦本 修充 選手(写真:EWCにも参戦)

 浦本選手が参戦するESBKが開幕したのは2020年7月25-26日で、スペインにあるナバラサーキットでした。

 そこから、翌週となる8月1-2日には第2戦、9月12-13日には第3戦と、こちらもかなりタイトなスケジュールに詰め込まれています。

 そして次戦となる第4戦は9月26・27日に開催予定です。しかも、シリーズ全戦2ヒートと、レースWEEK中のタイムスケジュールもぎゅうぎゅう詰め状態。体力や精神力、そして怪我をすることができないというプレッシャーが、今まで以上にのしかかるスケジューリングとなっているのです。

■2020年シーズン浦本選手のレース結果

開幕戦ナバラ レース1:6位 / レース2:5位
第2戦カタロニア レース1:リタイア / レース2:優勝
第3戦バレンシア レース1:3位 / レース2:6位
現在のポイントランキングは4位です。

浦本 修充 選手 Instagram

※ ※ ※

 ロックダウンなど、国や街全体で外出を禁止するという、日本よりもかなり厳格な新型コロナウイルス感染防止策が取られていたヨーロッパですが、厳しく制限がかけられていた分、解禁されるときは一気に全開といわんばかりの勢いで、街が動き出しています。

 それは、ロードレース界も同様なようで、サーキット入り口での検温の徹底やマスクの義務化、グリッドではサングラスかフェイスシールドを必須にするなどの感染防止対策が取られた上ではありますが、シリーズの開催スケジュールはタイトすぎるぐらいにまとめられた状態です。

 今回近況を追ってみた石塚選手と浦本選手は、レースの度に日本からヨーロッパに移動しているようで、帰国後は2週間の自粛要請による自宅待機をおこない、日本で自由に活動できるのは、ほんの数日。その後、再びレースに向けて出国する繰り返しという不自由な生活を送っているようです。

【了】

【画像】世界で戦う二人のレーシングライダー(6枚)

画像ギャラリー

最新記事