電動スクーター「Super Soco CUX」はオシャレな日常の足が欲しい人にちょうどいい!

オーストラリアのEVモビリティブランド「Super Soco(スーパーソコ)」がラインナップする電動原付1種モデルが「CUX」です。バイクジャーナリストの青木タカオさんが乗ってみました。

SFに登場しそうな未来感覚あふれるスタイル

「Super Soco」はスクーターやATVを製造するオーストラリアのVmoto社が、2015年に立ち上げた電動バイクブランドです。欧州で1万台、その他地域で1万台を超える出荷実績があり、日本では福岡県のXEAM(ジーム)が取り扱い2020年3月に発売されました。生産は中国でおこなわれます。

原付一種の電動スクーターSuper Soco「CUX」に乗る筆者(青木タカオ) ※サーキット走行のためミラーを外しています

「CUX」はもっともコンパクトな原付一種モデルで、価格は税込み27万2800円とライバル勢より少しお高め。標準色として、白、赤、青、シルバー、黄、グレー、黒、マットブラックが設定されるほか、ドゥカティとコラボレーションしたスペシャルエディション(税込み32万7800円)もラインナップされます。※カラーによっては完売。

 未来を描いたSF/アニメに出てきそうなシティコミューター。これが実車を見た第一印象ですが、サイボーグが乗っても似合いそうな近未来を感じるデザインです。

ウインカーも内蔵されたマトリクスLEDヘッドライトを採用するSuper Soco「CUX」 ※サーキット走行のためミラーを外しています

 灯火器類のレイアウトが巧妙で、シール構造によって高い防塵・防水性能を獲得したマトリクスLEDヘッドライトは、より明るく遠くまで照射することを可能としました。ウインカーも同じレンズ内に収め、都会的で洗練されたフロントマスクを形成しています。

 150度の視野角があり、日中の屋外でも光検知機能で画面の明るさを自動調整する「VA(垂直アライメント)インテリジェントハイライトディスプレイ」は、速度や走行距離はもちろんバッテリー残量もバーグラフ式に見やすく表示。シンプルに必要な情報をライダーに伝えるメーターパネルです。

ウィング型インラインテールライトを採用するSuper Soco「CUX」 ※サーキット走行のためミラーを外しています

 ウィング型インラインテールライトと名付けられたリヤエンドも未来感覚あふれるもので、ポジションライトやウインカー、ブレーキライトをオールインワンに統合。リヤビューもシャープなデザインが強調されています。

前後ディスクブレーキなど装備充実!

 軽量高強度なスチール製フレームを骨格に、BOSCHと共同開発した12インチのインホイールモーターをセットし、最大出力1800Wh(定格600W)、最高速度65km/h、航続距離65~70km(75kgのライダーが気温26度で45km/h定地走行した場合)のパフォーマンスを発揮。充電は家庭用100Vコンセントで8時間としています。

原付一種の電動バイクSuper Soco「CUX」。8時間の充電で最大70kmの距離を走行できます ※サーキット走行のためミラーを外しています

 電源のON/OFFはリモコンまたはメカキーのいずれかで可能で、ONにすると起動を知らせる音が鳴ります。ハンドル右のボタンでパーキング状態を解除し、走行可能な状態にすると、メーターに「READY」ランプが点灯。誤発進の防止に役立ちます。

 走りは発進からスムーズで、原付1種モデルとして不足のない動力性能を発揮。走行モードが3段階あり、ハンドル右のスライドボタンを左に押すと「+」(アップ)、右に押すと「マイナス」に。「1」では最高速が30km/hに抑えられます。省エネ走行ができるクルーズコントロール機能もあり、制限速度厳守もこれで可能となりそうです。

原付一種の電動バイクSuper Soco「CUX」。ハンドル右のスライドボタンで3種類の走行モードを選べます ※サーキット走行のためミラーを外しています

 シート高は720mmで、身長175cmの筆者がまたがって両足を地面におろすとカカトが浮きますが、車体重量が76kgと軽く、取り回しに苦労はしません。高めの座面に対してハンドルが低く、腰高なライディングポジションから軽快に操れます。ブレーキは前後ディスク式で、減速のコントロールもしやすい。シートクッションに厚みがあり、乗り心地も上々と言えるでしょう。

 重量約11kgの着脱式リチウムイオンバッテリーをシート下に積み、充電は車体に積んだままでも取り出して他の場所ですることもできます。座席裏に小物が入る収納ボックスがあるほか、フロントにポケットやコンビニフック、USBソケットを備え、機能性も申し分なし。また、ロックに設定しているときに解除しないまま動かすと、アラームが鳴って押して歩けないようセキュリティが作動するなど防犯対策も追加されています。

 手軽でオシャレ、そしてクリーンでエコな日常の足が欲しい人にはうってつけと言えそうです。

【了】

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Writer: 青木タカオ(モーターサイクルジャーナリスト)

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。自らのモトクロスレース活動や、多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク技術関連著書もある。

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