新年早々、気分が良かったメッセージ ~木下隆之の、またがっちゃいましたVol.78~

レーシングドライバーの木下隆之さん(筆者)は、自工会の豊田会長からの年頭メッセージを見て、気分が良かったと言います。どういうことなのでしょうか?

自工会のメッセージ、豊田会長の言葉が心に響く

 令和三年、あけましておめでとうございます。テレビ新聞、もちろんWeb媒体もこぞって、2021年の平和を祈った。神社仏閣からの中継では気分が高揚する。着物姿のタレントが画面を飾り、正月気分を盛り上げた。

『日本自動車工業会 豊田会長から550万人への年頭メッセージ』(画像:日本自動車工業会公式YouTubeより)

 そんな報道の中、ちょっと異色だったのは、日本自動車工業会(自工会)が大々的にメッセージ広告を展開していたことだ。新聞の一面だけでなく、テレビCMにも力を入れていた。自工会の会長はトヨタ自動車株式会社の豊田章男社長である。氏の発信力が強く、これまで地味な存在だった自工会が一躍表舞台に躍り出た。もちろんYouTubeの自工会channelでも詳細に豊田章男会長の声が聞ける。

「“おめでとうございます”というよりも、“ありがとうございます”という想いでした」

 豊田章男社長はそう言う。コロナ禍のなか、がんばって働いてくださっている方へのねぎらいのメッセージなのだ。何かを売ろうとしているわけでも、政治への圧力でもない。

 自工会は一般社団法人としての活動を進めている。乗用車、トラック、バスなど国内で生産するメーカーを会員としているのだ。自動車だけでなく、バイクメーカーももちろん加盟している。日本の自動車を中心にした産業が主体になっているのだ。

 その自工会を先導する豊田章男会長が語るのは、550万人への感謝である。550万人とは、クルマやバイクメーカーの関係者の数である。そこには、下請けの部品業者も含まれる。パーツを製造し整備する人で237万人、タクシーの運転手、トラックドライバー、バスの運転手、輸送に関わっている人が269万人だという。ガソリンスタンドや自動車保険を担当する人など、いわばサーヒス業に携わる人が35万人というから、10人に1人は自動車産業に従事しているのだ。

豊田章男氏(左)と、2020年シーズンは『BMW Team Studie』のスポーティングディレクターも務めた現役プロレーシングドライバーの筆者(木下隆之)

 そこには、僕(筆者:木下隆之)のようなレーシングドライバーや、バイクのニュース編集部やカメラマン、あるいはバイクでウーバーイーツしている、バイクが欠かせない人などを含めると、とんでもない数字になる。そんな550万人オーバーの人へのメッセージに聞こえたのだ。

 自工会にはホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキといったバイクメーカーも含まれる。新年早々、気分が良かった。

【了】

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Writer: 木下隆之

1960年5月5日生まれ。明治学院大学卒業後、出版社編集部勤務し独立。プロレーシングドライバーとして全日本選手権レースで優勝するなど国内外のトップカテゴリーで活躍。スーパー耐久レースでは5度のチャンピオン獲得。最多勝記録更新中。ニュルブルクリンク24時間レースでも優勝。自動車評論家としても活動。日本カーオブザイヤー選考委員。日本ボートオブザイヤー選考委員。

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