なにかと言い訳を作って、バイク移動の生活に復帰したい!? ~木下隆之の、またがっちゃいましたVol.82~

クルマでの移動が基本になっているレーシングドライバーの木下隆之さんは、移動にはバイクが頼もしいと言います。どういうことなのでしょうか?

バイク移動、復帰計画!?

 僕(筆者:木下隆之)は16歳の誕生日のその日に自動二輪免許の交付を受け、それ以来バイクとの生活が続いているのだが、18歳の誕生日のその日に普通自動車の免許を取得すると、バイクとクルマを併用する生活が始まった。

愛車の「モンキー50」より大きな排気量のバイクを手に入れ、バイク生活への復帰を目論む筆者(木下隆之)。ホンダ「CBR400R」に乗ってみた

 それでいて4輪レースなど始めてしまったものだから、今ではバイクよりクルマに触れている時間のほうが圧倒的に長い。だというのに、こうしてバイクメディアで連載コラムなど書かせていただいているのだから、人生は不思議なものである。

 生活の基本は、クルマ移動である。公共交通機関はバスでも電車でも好きではない。新幹線とエアラインでの移動は嫌いではなく、むしろ好きなのだが、路線バスと通勤電車はどうにも性に合わない。混雑は避けたいし、そもそもダイヤ通りに正確に移動するのが肌に合わないのである。

 だから時に遅刻する。公共交通機関の正確なダイヤが嫌いと口にしておきながら妙なのだが、クルマには渋滞がつきものであり、正確な時間が読めない。時間的余裕を持ってスケジュールを組み立てているものの、事故渋滞などに遭遇したら最後、大変迷惑をかけてしまうのである。

 そんな今、バイク生活に舞い戻ろうかと企んでいる。一向に終息の気配がない厄災のせいで、公共交通機関での移動ははばかられる。かといってクルマ移動は遅刻の危険性がある。ならばバイクがいい。バイク移動復帰計画なのである。

2020年シーズンは『BMW Team Studie』のスポーティングディレクターも務めた、現役レーシングドライバーの筆者(木下隆之)

 だけど、所有するバイクはホンダの「モンキー50」である。自宅から事務所まで片道35kmはある。毎日35km往復は体力的に厳しい。高速道路も使いたい時がある。となれば、中型以上のバイクが必要である。購入するか。だが家人の反対は目に見えている……

 そこでピンときた。

 厄災により公共交通機関を避けたい、そのためのバイク購入を理由に説得しようと思い立ったわけだ。奇しくも、モンキー50の購入も、東日本大震災で物資の配給に通う被災者の辛さをテレビで見たことがきっかけだった。バイクがあれば便利だろうからと、家族のために……を理由に家族を説き伏せようと企んでいる。

 まったく不謹慎なのだが、厄災を理由にさせてもらおうと思う。というより、バイクは厄災でこそ頼もしい。

【了】

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Writer: 木下隆之

1960年5月5日生まれ。明治学院大学卒業後、出版社編集部勤務し独立。プロレーシングドライバーとして全日本選手権レースで優勝するなど国内外のトップカテゴリーで活躍。スーパー耐久レースでは5度のチャンピオン獲得。最多勝記録更新中。ニュルブルクリンク24時間レースでも優勝。自動車評論家としても活動。日本カーオブザイヤー選考委員。日本ボートオブザイヤー選考委員。

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