バイカーズパラダイス南箱根で開催の“ハーレー・マンス”が9月5日まで期間を延長 コロナ禍の今、人流の分散を狙った“マンスリー・イベント”

バイカーズパラダイス南箱根で開催中のイベント「ハーレー・マンス」も開催が9月5日まで延長されました。コロナ禍の行われているハーレー・マンスとは、どのようなイベントなのでしょうか。

ハーレーに特化したイベントが期間を延長

 2019年末から発生し、2020年、2021年と未だ世界中で感染拡大が広がる新型コロナウイルスですが、我々の日常に大きな変化をもたらせたことは間違いありません。

期間中はソフテイル、ツーリング、パンアメリカ各ファミリーなど2021年モデルを常設で展示。最新のハーレーを直接、目にする恰好の機会となっています

 たとえば日常的なマスクの着用や手指の消毒の徹底、自宅で仕事をする『テレワーク』の推奨と浸透や飲食店の時短営業など、様々なことが思い浮かびますが、この『Withコロナ』の時代で『イベント』のカタチも大きく変化したのはご存じのとおりです。

 2020年こそ、まだ未知の存在(これは今も変わらないのでしょうが)だった新型コロナウイルスを前に多くのスポーツイベントやライブ、カスタムショーなどが中止を余儀なくされましたが、2021年は観客動員数に制限を設け、各イベントが開催されています。

 そうした中、静岡県函南町にある『バイカーズパラダイス南箱根』で開催されている『Harley Month(ハーレー・マンス)』は1つのイベントのカタチの提案といえるでしょう。

“バイカーズパラダイス南箱根”のレストハウス内でもハーレーのニューモデルを展示。店内はさながらハーレーのショールームのような雰囲気です

主催するハーレーダビッドソン・ジャパンといえばアメリカを象徴するVツインモーターサイクルの正規輸入元として全国のディーラーネットワークを介し、多くのユーザーに車両を販売していることで知られています。

 それと同時に過去を振り返ってみても1996年に岡山県の美作町で開催された『湯郷ハーレーフェスティバル』を皮切りに同年、栃木県で開催された『鬼怒川ハーレーフェスティバル』や1998年からスタートした『ブルースカイヘヴン』などで多くのユーザーに『ハーレー・ライフの楽しさ』を提供してきたのですが、『コロナ禍』となる昨年と今年は『ブルースカイヘヴン』も残念ながら中止。変わって開催されているのが「ハーレー初の常設型ライダーイベント」である『ハーレー・マンス』です。

 ちなみにこの『ハーレー・マンス』は当初、7月1~31日で開催される予定でしたが、今年の7月は豪雨災害などがあった為、期間を2021年9月5日まで延長。1DAYイベントだと来客が集中し、『密』になってしまう場合も多いのですが、「いつでも、分散して、楽しめる」よう配慮されている部分は、まさに『今』の時代を感じさせるものです。

様々な要素を盛り込んだバラエティ豊かなイベント

 その内容はというと去る7月17日に話題のニューモデルである『パン・アメリカ』の発表や試乗会、翌日の『スポーツスターS』の展示などのスペシャルなものから、ソフテイル、ツーリング、パン アメリカなど各ファミリーの2021年モデル展示、さらには東京・お台場にある屋内型ミニチュアテーマパークである『スモールワールズ』の協力によるハーレーの聖地、『スタージス』のメインストリート・ジオラマ展示など盛りだくさん。

期間中、平日の10~15時はハーレー最新モデルの試乗会も開催。時間は30分とのことですが新モデルの性能を味わうには十分でしょう。当日はインストラクターが先導し、安全を確保してくれるので安心です

 また期間中の平日、9月3日までは10~15時の間でハーレーの30分無料試乗会(※試乗会は半キャップヘルメットと半袖での試乗はNGなのでご注意を)も開催されているので、「これからハーレーに乗りたい」という方にとっては絶好の機会となるでしょう。

 他にもHOG(ハーレー・オーナーズ・グループ)会員証の提示や『バイカーズパラダイス南箱根』のホームページでのアンケート回答によって普段は2輪・3輪が500円かかるゲートコストが無料化(四輪は2000円の入場ゲートコストが掛かります)されることも嬉しい限りです。

 現在は8月31日まで全国6都府県に緊急事態宣言が発出され、正直、まだまだ予断を許さない状況ですが、今のような世の中だからこそ、こうして『人流の分散』を狙ったイベント形式はひとつの意味を持つのではないでしょうか。

『コロナ禍』の今、キャンプやバイクなど比較的に『密』を避けられるレジャーが注目を集め、ある意味、ブームと呼べる状況になっていますが、いずれにしても「過剰に油断も恐れもせず感染拡大防止に留意した上」で少しでも『日々の暮らし』を楽しみたいものです。

【了】

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Writer: 渡辺まこと(チョッパージャーナル編集長)

ハーレーや国産バイクなど、様々な車両をベースにアメリカン・テイストのカスタムを施した「CHOPPER」(チョッパー)をメインに扱う雑誌「CHOPPER Journal」(チョッパージャーナル)編集長。カスタム車に限らず、幅広いバイクに対して深い知識を持つベテラン編集者。

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