MotoEライダー 大久保 光のレースレポート「自己ベストリザルトを獲得するも、悔しさが残る第5戦」

日本人初のMotoE(FIM Enel MotoE World Cup)ライダーとして、2021年シーズンを戦うことになった大久保 光 選手のレースレポート第9弾! 今回は、MotoEワールドカップ第5戦の様子をレポートしてくれました。

苦手だったEポールを徹底的に練習

 こんにちは。大久保光です。今はMotoEのオーストリアラウンドを終えて、スペインに滞在しています。
 
 スペインは相変わらず日差しが強く、暑い日々が続いておりますが、陽が落ちると一転、ちょっと肌寒いぐらいになるので、この時期でも長袖は必須です。

MotoEワールドカップ第5戦 オーストリアラウンドに参戦した大久保 光 選手

 さて今回は、MotoEワールドカップ第5戦 オーストリアラウンドについて話したいと思います。
 
 オーストリアのレッドブルリンクでおこなわれた今回のレースですが、私は1度も走ったことがないサーキットであったため、ゲームを使って何度かイメージトレーニングをして挑みましたが、実際にサーキットを歩いてみると、想像以上に高低差のあるコースで、驚きしました。
 
 MotoEマシンでは、1回のセッションで最大8周ほどしか走れないため、コース戦略をしっかりと組み立てることが重要と考え、金曜日のフリー走行に臨みました。
 
 MotoEで使用されるエネルジカ製「エゴ・コルサ」は、高低差の影響を受けやすく、とくに下りセクターでは車重が重い分、ブレーキングのタイミングが非常に難しいため、1本目を終えた段階で下りのセクターに合わせたセットアップを重視して、マシンセッティングを考えていくことを決断。

 しかし、思うようなセッティングが見つからないまま土曜日のフリー走行3本目に突入します。そこでタイムを出すことはできなかったのですが、自分が納得できるバイクに仕上げることができたため、自信を持ってEポールに挑むことができました。

MotoEワールドカップ第5戦 オーストリアラウンドに参戦した大久保 光 選手

 Eポールは、各車1周のみのタイムアタックというMotoE独自の方式でおこなわれます。私はこの予選方式に苦手意識があり、前回のオランダラウンド後に日本に帰国した際には、この予選方式の練習をトレーニング用のミニバイクや、スポット参戦した全日本や地方戦で徹底的に練習。そのおかげもあってか自己ベストタイムを更新し、4番手で予選を終えることができました。
 
 決勝は7周の予定でしたが、レース直前に雨が降ってきた関係で2周減算され、5周でのレースとなりました。グリッドに着くと雨は止み、すぐに路面はドライに変わっていったので、タイヤはスリックを選択。スタート直後は2番手まで順位を上げることに成功しましたが、オープニングラップの最終コーナー1つ手前でウェットパッチに乗ってしまい、大きくフロントタイヤを滑らせて3位に後退してしまいます。

MotoEワールドカップ第5戦 オーストリアラウンドに参戦した大久保 光 選手

 その後ペースを崩し、一時は7番手まで順位を落としましたが、そこから残り2周で5番手まで順位を上げることができ、最終的に5位でチェッカーを受けました。
 
 自己ベストリザルトで嬉しい反面、表彰台を狙えるレースでもあったため、悔しさも大きく残ります。次戦のイタリア、ミサノラウンドが最終戦となるMotoEですが、2レースあるので、しっかりと成績を残せるよう、努力を続けていきます。
 
 引き続き、応援をよろしくお願いします。

【了】

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