神戸「ニューオーダー・チョッパーショー」 新型コロナ感染拡大防止を徹底し開催

2021年8月8日にチョッパー・オンリーのカスタムバイクショー「ニューオーダー・チョッパーショー」が開催されました。緊急事態宣言下の中、主催者はどのような想いでショーを開催したのでしょうか。

珠玉のカスタムバイクが集結!

 去る2021年8月8日(日)に兵庫県神戸市にある神戸国際展示場にて第16回「ニューオーダー・チョッパーショー」(以下NOCS)が開催されました。

愛媛のテイクルートはハーレーのスポーツスターの他、ご覧のようにホンダ・スーパーカブのカスタムも出展。NOCSではベースや排気量に囚われることなくエントリーが可能です

 昨年は新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着いた10月25日に開催され、政府の『GO toキャンペーン』も重なり盛況を博した同ショーでしたが、今年はというと残念ながら緊急事態宣言下。兵庫県から同宣言が8月17日に発出され、20日から実施される状況だったゆえ、開催が危ぶまれたのが正直なところですが、様々な感染拡大防止策を講じて無事にゲートオープンと相成りました。

緊急事態宣言下での開催だったゆえ、昨年より観客動員は少なかったとのことだが、会場の雰囲気自体は例年と変わらない様子。なお今回のNOCSは通路を広く取り、感染対策を行ったそうです

 この『コロナ禍』の中でイベントを開催すること……そこに波風がまったく立たないと言えばウソになってしまいますが、しかし、現実的にはすべての経済活動を止めるわけにはいきません。たとえば接触や会話での飛沫が感染拡大の原因であることが、ある程度、分かっているのならば、それらに対して適切な対策を施すことで『イベント』によっては開催が可能なのではないでしょうか。

 たとえば野球やサッカー、格闘技などのスポーツイベントでは歓声を挙げての応援が禁止され、拍手のみでも観客たちがそれぞれに観戦を楽しんでいますし、映画や演劇の鑑賞も然り。

出展ビルダーやベンダーブースの人々がお気に入りのバイクを投票し、決められるビルダーズチョイスでは1位を愛媛のグリーンモーターサイクルの宮田智也氏が獲得。チョッパージャーナルピックとダブル受賞です

 もちろんカスタム・ショーにしても参加者の意識次第で人と接触せず、黙ってカスタム・バイクを鑑賞することは可能です。昨年延期となったオリンピックや甲子園が開催されるようになったとはいえ、まだまだ先の状況が不透明だからこそ、この先も感染拡大防止に留意しながら、少しずつ日常を取り戻すことも重要でしょう。

 その点、今回のNOCSは昨年に引き続き、『マスクの着用』と『入場口での検温や手指の消毒の徹底』の他、兵庫県からの要望で『新型コロナウイルス接触確認アプリ COCOA』と『兵庫県新型コロナウイルス追跡システム』の二種類のアプリのダウンロードを観客の皆さんにお願いし、スマホを持たない来場者には入場口での住所の記入が求められたのですが、そうした様々な協力があったからこそ「今年も来場者、出展者の皆さんには感謝しかない」と主催である神戸のチョッパー・ショップ『コアマシーン』の清水重貴さんは語ります。

NOCSを主催する神戸のチョッパーショップ“コアマシーン”の代表、清水重貴氏。コロナ禍の中、シーンを盛り上げんとする姿勢には脱帽です

「今回のショーの開催は、じつは前回以上に葛藤がありました。緊急事態宣言も8月の第二週の段階では兵庫県に発出されないという発表だったんですけど、それも二転、三転して。今回は色々な方向性で中止や延期も考えたんですけど、皆さんもそれぞれに準備を進めていましたし、結果的には開催して良かったと思います。

 参加してくださった皆さんには感謝しかないですね。今回は緊急事態宣言下での開催となってしまったので、出展をキャンセルされた方もいらっしゃいますし、正直に言うと例年より集客も少なかったので金銭的にも世の中の状況的にもヤメた方が良かったのかもしれないですけど(苦笑)、個人的にはそれ以上に得たものがあったと思います。
 
 このショーに向けてカスタムを創ってくださったビルダーさんも多くいますし、来てくださったお客さんたちも一人、一人の表情を見る限り、少しは喜んで頂けたんじゃないかなとも思いますね」。

会場は例年どおり神戸国際展示場3号館。3,800㎡の展示面積に極上のチョッパーやカスタムバイクが並びます

 その言葉どおり、今年のNOCSは出展キャンセルも何軒かあったとのことですが、当日の会場はというと、そうした舞台裏を感じさせない雰囲気となっており、良い意味で例年と変わらない様子。清水さんにお話を伺ったところ急遽、会場のレイアウトを変更し、感染対策として通路を広くとったとのことですが、これも16年間、ショーを継続してきた経験の賜物であることは間違いありません。その開催の努力には頭が下がります。

 まだまだ世の中の状況がどうなるかは知る由もありませんが、この先、20年、25年と日本唯一のチョッパーショーであるNOCSが継続していくことを願うばかりです。

【了】

【画像】会場を彩った個性あふれるチョッパーを画像で見る(26枚)

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Writer: 渡辺まこと(チョッパージャーナル編集長)

ハーレーや国産バイクなど、様々な車両をベースにアメリカン・テイストのカスタムを施した「CHOPPER」(チョッパー)をメインに扱う雑誌「CHOPPER Journal」(チョッパージャーナル)編集長。カスタム車に限らず、幅広いバイクに対して深い知識を持つベテラン編集者。

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