【MotoGP第13戦アラゴンGP】中上貴晶選手、MotoGP参戦通算200戦を達成。レースは10位フィニッシュ

2021年9月12日、MotoGP第13戦アラゴンGPの決勝レースがスペインのモーターランド・アラゴンで行なわれました。日本人ライダーとして唯一、MotoGPクラスに参戦する中上貴晶選手(ホンダ)は、10位でレースを終えました。

MotoGP参戦通算200戦!! 最高峰クラスでの表彰台に期待!!

 モーターランド・アラゴンは2020年、中上選手が最高峰クラスで初めてのポールポジションを獲得したサーキットです。さらに2021年のアラゴンGPは、中上選手にとってロードレース世界選手権MotoGPの125ccクラス、Moto2クラス、MotoGPクラスの参戦を通じて200戦目の節目のレースとなり、日本人ライダーとして初めて通算200戦を達成しました。

ホンダのマシンを駆り、2021年シーズンのMotoGPクラスに参戦する唯一の日本人ライダー、中上貴晶選手(#30 LCR Honda IDEMITSU)

 中上選手は土曜日、この記録について「とても誇りに思っています。また、サポートしてくれるチームや(スポンサーの)イデミツに感謝したいです。今後も記録を伸ばしていきたいですし、200戦目のレースを良い結果にしたいです」と語りました。

 決勝日午前中のウオームアップ・セッションではペースの良さを感じていたという中上選手。「表彰台とは言わないまでもトップ6、7でフィニッシュできそうだと思っていました」と言います。

 しかし、その200戦目の決勝レースではフロントタイヤのフィーリングに苦しむことになります。中上選手は4列目11番グリッドからスタート。レース中盤にはポジションを落としていたファビオ・クアルタラロ選手(ヤマハ)やエネア・バスティアニーニ選手(ドゥカティ)と激しい9位争いを展開します。しかし、ドゥカティのバイクを駆るバスティアニーニ選手の後ろで走っていたとき、フロントタイヤのフィーリングに苦戦。10位でチェッカーを受けました。

スタート直後はフロントタイヤのフィーリングに問題なかったというが……

 中上選手はレース後、次のように振り返りました。

「バスティアニーニ選手の後ろについたら、フロントタイヤの感触が悪くなってしまいました。レースの初期は問題なかったのですが。特にブレーキングの安定性が最悪でした。バイクを止められず、ブレーキング時のフロントタイヤに自信が持てなくなりました。なんとかしようとしましたが、フィーリングは悪く、何度もブレーキングで転倒しそうになりました。原因は空力などいくつかあると思いますが、わかりません」

ドゥカティのバイクを走らせるバスティアニーニ選手(#23)の後ろで変わったフロントタイヤの感触に苦戦

「残り3周、4周でバスティアニーニ選手がポジションを上げ、クアルタラロ選手の後ろにつくと、フロントタイヤのフィーリングはレース序盤のものに戻りました。攻められるようになったんですが、もう遅かったです」

 他ライダーの後ろについたとき、タイヤの内部温度、空気圧が変わることは起こりえます。しかし、「フロントタイヤの空気圧は問題なかったと思います」と中上選手。明らかに違うフィーリングに苦しめられることになりましたが、「コーナーの立ち上がりについて改善しないといけないのがわかったのは、(このレースの)収穫ですね」と前向きなコメントも残しました。

MotoGPに参戦して通算200戦目を迎えた中上選手。2018年、MotoGPクラスデビューした

 次戦、第14戦サンマリノGPは2021年9月19日に決勝レースが行なわれます。中上選手の巻き返しのレースに期待です。

【了】

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Writer: 伊藤英里

モータースポーツジャーナリスト、ライター。主に二輪関連記事やレース記事を雑誌やウエブ媒体に寄稿している。小柄・ビギナーライダーに寄り添った二輪インプレッション記事を手掛けるほか、MotoGP、電動バイクレースMotoE取材に足を運ぶ。

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