なぜ高速道路のガソリンスタンドは価格が高いのか?

高速道路を走行中に見かける、SAと隣接しているガソリンスタンド。一般道のガソリンスタンドよりも、価格が高いことを疑問に思ったことはありませんか。なぜ高速道路のガソリンスタンドの価格は、一般道よりも高いのでしょうか。

高速道路のガソリンスタンドが高い理由は?

 一般道路のガソリンスタンドは、ガソリンの販売以外でも収益を上げています。例えば、洗車や車検、タイヤ交換、中には車をリース販売しているガソリンスタンドもあるでしょう。そういった様々なサービスを提供することによって、給油以外でも利益を上げるとともに、ガソリンスタンドの利用目的を増やしているのです。

高速道路のガソリンスタンドは、一般道に比べ価格が高騰する傾向があります
高速道路のガソリンスタンドは、一般道に比べ価格が高騰する傾向があります

 一方、高速道路は基本的に目的地への移動手段として使われることから、SAに隣接しているガソリンスタンドでは、給油以外を目的として利用される可能性は極めて低いといえます。収益を上げるためには、純粋にガソリン給油による利益に頼らなければいけないため、一般道に比べ価格が高騰する傾向があります。

 ガソリンの価格設定自体は、原材料の原油価格によって大きく左右されます。そこから為替動向や国内の需要と供給バランス、ガソリンの輸送費やガソリンスタンドの立地を考慮して、最終的に小売店が決めます。高速道路のガソリンスタンドは立地、輸送費や先述した理由などを考慮され、一般道より10~20円程高く設定されているというわけです。

高速道路のガソリンスタンドが今後安くなるなら、その理由は?

 高速道路のガソリンスタンドが今後安くなる場合、どんな理由が挙げられるのでしょうか。筆者の考察を交えて解説していきます。

高速道路のガソリンスタンドが今後安くなる場合を考察します
高速道路のガソリンスタンドが今後安くなる場合を考察します

 まず可能性のひとつとして挙げられるのが、高速道路利用者の増加です。純粋に高速道路の利用者が増えると、おのずと高速道路のガソリンスタンドを利用する方も多くなるといえます。

 新型コロナウイルスの影響でなかなか外出できない昨今、高速道路を使用する機会も減少傾向にあります。しかしコロナ禍が収束することによって、旅行者が増え、高速道路の利用者が増加すると見込めるのではないでしょうか。また、今よりも自動車やバイクが普及することにより、高速道路の利用者が増える可能性も考えられます。

諸外国と比べても利用料金が高い日本の高速道路
諸外国と比べても利用料金が高い日本の高速道路

 そして2つ目は、高速料金の値下げです。日本の高速道路料金は、諸外国と比べても利用料金が高い傾向にあります。高速道路料金が高い上にガソリン価格が高いとなると、どうしても高速道路での給油を敬遠しがちになるでしょう。

 しかし高速料金の値下げが可能であれば、高速道路の利用者が増え、ガソリンスタンドの利用者も増加するかもしれません。その影響により、価格単価を下げても収益を上げられる可能性が生まれるのです。

電気自動車の普及により高速のガソリンスタンドにも充電器スタンドを併設する可能性があります
電気自動車の普及により高速のガソリンスタンドにも充電器スタンドを併設する可能性があります

 最後は、ガソリンスタンドに電気自動車の充電器スタンドを併設する、という案です。現状、ガソリン車に比べて使用者の割合は少ないものの、電気自動車の利用者は増えています。

 あくまで考察に過ぎませんが、今後上記のような理由で高速道路のガソリンスタンドの価格が下がることがあるかもしれません。今後の動向からも目が離せません。

※ ※ ※

 高速道路のガソリンスタンドが一般道に比べて価格が高い理由は、高速道路という特殊な環境に原因があります。現在、コロナ渦により県をまたいだ移動を自粛する必要があるため、利用機会が減っています。

 その一方で、バイク需要や自動車の需要が増えたことも事実です。コロナが収束し、自由に移動ができるようになれば、また利用機会も増えることでしょう。

 一般道路と比べて価格が高いものの、SAやPAと隣接したガソリンスタンドがあるおかげで、安心して高速道路の長距離移動ができると言っても過言ではないのです。

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