ホントに初心者でも参加可能!? カワサキ主催の「Ninja ZX-25R」ワンメイクレース参戦レポート! 番外編
ひとりでレース参戦!? その信じられない結末とは
レースにひとりで参戦するのは難しいという現実すら知らない状態であるにもかかわらず、満を持してNinja Team Green Cupの最終戦に参戦した佐藤選手。その行動力にも、もちろん驚きでしたが、さらに驚いたのは、そんな佐藤選手への周りのサポートでした。

ひとりで来ていたはずの佐藤選手のピットに、いつの間にか入れ替わり立ち替わりで人が来るようになり、様々な手伝いをしている姿が見られたのです。
「お手伝いの人、来てくれたんですね!」(先川)
「いえ、昨日参加したライディングスクールで一緒だった人です」(佐藤選手)
レース初参戦の佐藤選手がひとりで来ていることを知った他の参加者が、初対面であるにもかかわらず、できることを手伝ってくれていたのです。これからレースを戦う相手の手助けを、参加者同士で自然にできる空気感。Ninja Team Green Cupのピットは、そんな和気あいあいとみんなで楽しめる雰囲気で溢れていました。
佐藤選手は、今回初めてNinja Team Green Cupに参戦した感想を、次のように話してくれました。
「バイクに特別興味があった訳じゃないのですが、以前からカワサキのバイクがカッコいいとは思っていて、ふらっと立ち寄ったカワサキプラザ東京等々力店の店長さんに、ZX-25Rを勧められて、跨らせてもらったら、すごくシックリきたんです。それで、このバイクいいなと思っていたら、このレースのことを教えてもらって、初心者でも参加できると聞いたので、これは買うしかないと即決しました。
それが1月だったのですが、僕、まだその時点では免許も何も持っていなくて。4月に鈴鹿でサーキットトライアルがあるというので、それに間に合わせるために免許を取得しました。だから、バイクでの走り方も知らないのに、サーキットに行っちゃった感じです。
今回も決勝日はバイクを購入したショップの店長さんたちがふたりで手伝いに来てくれて、昨日までも、他の参加者の人たちがたくさん手伝ってくれたり、こういう助け合いの精神みたいなものが、バイクって本当にいいなって思わせてくれました。バイクに乗っているだけで、どんどん仲間が増えていく。これもバイクが好きな理由のひとつです。

実際にレースに参戦した感想も、最高でした。やっぱり、ここを目標にしていたので、今までの人生でレースというものに出たことがなかったし、なので、色んなことが初めて尽くしで全部楽しかったです。
準備とかも、色々と考えないといけないことがあって、結構大変だったのですが、でもやっぱり最後にチェッカーを振られた時に、すごくこみ上げてくるものがありました。来年も、是非参戦したいと思っています」。
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バイクを買ったショップのスタッフだけでなく、同じバイクに乗る仲間、同じレースに参加する仲間たちみんなで助け合うことで、全員でレースを楽しもうとする空気感。Ninja Team Green Cupには、そんな環境が作り上げられていて、正にレースデビューの初心者におススメできるレースであることを体感できる場所になっていました。