山梨リニア実験線の終点!? 謎の施設をバイクで探訪

現在リニアモーターカーの走行試験が行われているのが、山梨リニア実験線です。走行の様子は都留市にある『山梨県立リニア見学センター』で見ることができますが、そこから遠くない場所に、ちょっとレアな施設があると聞き、バイクで訪ねてみました。

山梨リニア見学ついでに訪ねた施設に、ちょっと探検気分

 車両に搭載した超電導磁石と地上に取り付けられたコイルとの間の磁力によって、浮上して走行する輸送システムが、超電導リニアです。リニア中央新幹線として、そう遠くない将来の開業を目指して整備が進められていますが、山梨リニア実験線では現在も走行試験が行われています。その様子は都留市にある『山梨県立リニア見学センター』に行けば誰でも見ることができます。

『山梨県立リニア見学センター』からバイクで移動し、別の関連施設へ。施設の西側に回り込むと、高架に沿うように作られた階段を発見
『山梨県立リニア見学センター』からバイクで移動し、別の関連施設へ。施設の西側に回り込むと、高架に沿うように作られた階段を発見

 そこで「リニア実験線の終点を知ってるかい? 大きな建物があってすぐわかるから行ってみるといいよ」と教えてもらいました。一体どんな場所なのでしょうか。早速バイクで向かうことにします。

 まずは国道139号を都留方面へと向かいます。その後、富士急の「禾生(かせい)駅」付近から県道35号に入ります。この道は小さな川に沿う片側一車線の舗装路で、ところどころに集落が出現する、よくある県道といったのどかな景色が続きます。

 国道の分岐から10分ほど走った頃でしょうか、突然左側にコンクリートの高架、それに続いて角張ったトンネルのような、明らかに場違いな建造物が現れました。周囲は有刺鉄線付きの塀で囲われ、広い駐車場がいくつかあるので、多くの人が働いていることがうかがえます。どうやらここが目的地で間違いないようです。

点検などの作業を行うスペースなのだろうか、ガイドウェイは建物の内部へと続いていた
点検などの作業を行うスペースなのだろうか、ガイドウェイは建物の内部へと続いていた

 施設の脇に、細い舗装路が伸びていたので進んでみると、フェンスの向こうに工場のような巨大な建物が見えました。周囲に人の気配はなく、建物内からかすかにブーンという音が聞こえるのみ。

 残念ながら中を見ることは出来ませんでしたが、建物を越えてまだトンネルが続いているようでした。何の施設かはわかりませんが、これだけでも探検気分でドキドキです。そこへたまたまスーパーカブに乗る地元の人が通りがかったので聞いてみると……「ここはリニアの車両基地なんだよ」とのこと。

急坂の頂上を越えると、リニア車両基地の全景が目に飛び込んできた
急坂の頂上を越えると、リニア車両基地の全景が目に飛び込んできた

 それならばもうちょっとよく見えるところを探したい! との思いで一旦県道に戻り、今度は反対側からアプローチしてみることにしました。こちら側にも高架をくぐる細い道があるのですが、軌道の真横にあたる部分に急坂の階段があり、施設の方まで続いているようです。

 バイクを置いて、簡易的に作られた急な階段を息をはずませて登っていくと、見晴らしの良い場所にたどり着きました。なんとそこからは、リニアの軌道にあたる「ガイドウェイ」が建物内に伸びているのが見渡せました。期待したリニアの車両は見当たりませんでしたが、謎の組織の秘密基地をこっそり覗いたかのような、ワクワク感がありました。こんな山奥に、ひっそりと基地があるなんて、ちょっと驚きですね。

『山梨県立リニア見学センター』では最高時速500kmの走行試験を見ることができる
『山梨県立リニア見学センター』では最高時速500kmの走行試験を見ることができる

 後日調べてみたところ、この施設は朝日車両基地と呼ばれているそうで、実験線を走るリニアモーターカーの点検や整備のほか、液体ヘリウムの精製作業や超電導磁石の励磁作業なども行っているとか。また、ここは実験線の中でも先行して建設された部分の終点で、東へとさらにトンネルが続き、実験線の東の終点へと至るようです。

 現在ではさらに東の神奈川県方面へと工事が進められているかもしれません。本当の終点とはちょっと違いますし、内部に立ち入ることはできませんが、とても興味深い場所でした。リニア見学センターで走行試験を見たあとは、ツーリングがてらこちらも探訪してみてはいかがでしょうか。

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Writer: 野岸“ねぎ”泰之(ライター)

30年以上バイク雑誌等に執筆しているフリーライター。ツーリング記事を中心に、近年はWebメディアで新車インプレッションやアイテムレビューも多数執筆。バイクツーリング&アウトドアを楽しむ『HUB倶楽部』運営メンバーの1人。全都道府県をバイクで走破しており、オーストラリア、タイ、中国など海外でのツーリング経験も持つ。バイクはスペックよりも実際の使い勝手や公道での走りが気になるキャンプツーリング好き。

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