サイクリストが開発したキセキのシーラント「マクハル」 空気漏れやパンクを防止
チューブレスタイヤを使用するサイクリストを、空気漏れやパンク修理の煩わしさから解放してくれる救世主のようなシーラント「MAKUHAL(マクハル)」にはどのような特長があるのでしょうか。
定期的に取り替える必要がないシーラント
チューブレスタイヤを使用するサイクリストを、空気漏れやパンク修理の煩わしさから解放してくれる、救世主のようなシーラント「MAKUHAL(マクハル)」にはどのような特長があるのでしょうか。

そもそもスポーツバイク(自転車)のタイヤ形式には主に3種類あります。主流となっているのがWO(ワイヤードオン)タイヤで、タイヤとは別にチューブが中に入っているものです。そして競技用ホイール・タイヤでは普及しており、MTBでは主流となっているチューブレス。さらに、自転車ではクラシックな仕組みで、軽量なためプロのレースでは今でも使用されている、タイヤがチューブを包みリムに接着するというチューブラーです。
最近ではロードバイク用のホイールに「チューブレスレディ」が浸透し始めています。このチューブレス「レディ」というのは、チューブを必要としないタイヤのことですが、必ずシーラント材を入れることで機能するシステムです。シーラント材がパンク防止剤の役目も果たしており、このシステムが「チューブレス」として普及しています。

さまざまなメーカーからさまざまな素材を使ったシーラント材が販売されていますが、今回紹介するのは、有限会社フジチカの“究極のシーラント材”とも言える「MAKUHAL(マクハル)」です(元々は「KISEKI(キセキ)」という品名でしたがリニューアルしました)。日本のホイールメーカー「GOKISO」(航空機エンジン部品を製作するなど超精密加工を得意とする近藤機械製作所)の会長である近藤伸夫氏が立ち上げたブランドです。
会長自身もサイクリストで、ある日、使っていた既存のチューブレスレディシステムを憂いて、このシーラント材の開発を決意したということです。
マクハルの主材はラテックスです。バルブからマクハルを注入し、タイヤの内側にシーラントがいきわたる様にゆっくり回します。ひと月ほどでラテックスが膜状になり、タイヤ内部をコーティングしてくれます。
独自開発のパンク修理キット
マクハルを使用した状態でパンクしてしまった場合、同社が開発した「TUBELESSCUE」と「ゴムパッチ」を用いることで、タイヤに空いてしまった穴を完全に塞ぐことができます。

既存のチューブレス修理キットと同じく、パンク穴に修理材のタイヤプラグを挿入して埋めるというものですが、この製品の場合はタイヤプラグ=ゴムパッチという位置付けです。
ゴムパッチはマクハルと同じ材料で作られており、固まると完全に一体化し、パンクの完全修復を可能にします。

ゴムパッチを挿入するTUBELESSCUEは、GOKISOで加工され非常に高い精度を誇り、その見た目は工芸品としても美しい製品です。
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既存のシーラント材は経年劣化するため定期的な交換が必要でしたが、マクハルは不純物を限りなく取り除いているため、定期的に取り替える必要はありません。チューブレスタイヤを使用するライダーを空気漏れやパンク修理の煩わしさから解放してくれる、まさに救世主のようなシーラントと言っても過言ではないでしょう。
Writer: 山本健一
サイクルジャーナリスト(人力バイクのほう)。ジャーナリスト歴20年、自転車競技歴25年の公私ともに自転車漬け生活を送る。新作バイクレビューアー、国内外レースイベントやショーの取材、イベントディレクターなど、活動は多岐にわたる。






