【MotoGP第11戦オランダGP】Moto2クラスの小椋藍選手が驚異的な巻き返しで2位表彰台に立つ
2022年6月26日、MotoGP第11戦オランダGPの決勝レースがオランダのTT・サーキット・アッセンで行なわれ、Moto2クラスに参戦する唯一の日本人ライダー、小椋藍選手(イデミツ・ホンダ・チームアジア)が2位表彰台を獲得しました。
シーズン前半戦を終え、1勝を含む今季5度目の表彰台
2022年6月26日、MotoGP第11戦オランダGPの決勝レースがオランダのTT・サーキット・アッセンで行なわれ、Moto2クラスに参戦する唯一の日本人ライダー、小椋藍選手(イデミツ・ホンダ・チームアジア)が2位表彰台を獲得しました。

第9戦カタルーニャGP、第10戦ドイツGPでは厳しい戦いが続いた小椋選手ですが、オランダGPでは初日総合4番手につけると、予選ではトップのライダーからわずか0.051秒差の2列目4番手を獲得します。
迎えた決勝レース、小椋選手は1周目を4番手で終えます。しかし、序盤に2度、マシンを振られたことでポジションダウン。16番手まで後退しました。ただ、その後の小椋選手のラップタイムは上位を走るライダーとそん色ないもので、激しい追い上げを開始します。

その順位は周回ごとに上がっていきます。レース周回数の半分となる12周目には10番手。後半に入っても勢いは変わらずトップ集団に追いつくと、表彰台争いに加わり、ついに残り3周で2番手に浮上したのです。
小椋選手は、最終的に優勝したアウグスト・フェルナンデス選手(レッドブルKTMアジョ)に0.66秒に迫る2位でフィニッシュを果たしました。大きく後退して一時はトップとの差が4秒以上ある状況から、驚異的な猛追を見せたレースでした。

小椋選手はレース後、パルクフェルメのインタビューの中で「今日はちょっと、残念です」と、レース序盤の後退について語りました。
「とくに序盤、リアタイヤがうまく機能しませんでした。タイヤが温まると、フィーリングがよくなり、タイムもよくなってポジションを上げることができました。でも、優勝するには足りなかったです。ただ、サマーブレイク前に表彰台を獲得できて、素晴らしい気持ちです」
オランダGPの結果により、チャンピオンシップはランキングトップのチェレスティーノ・ヴィエッティ選手(ムーニー・VR46・レーシングチーム)とフェルナンデス選手が146ポイントの同ポイント。小椋選手はランキング3番手となったものの、2人との差はわずか1ポイントで、チャンピオン争いを演じています。

MotoGPは約ひと月のサマーブレイクを経て、8月7日に決勝レースが行なわれるイギリスGPからシーズン後半戦に突入します。前半戦締めくくりのオランダGPで表彰台を獲得し、後半戦に弾みをつけた小椋選手。シーズン後半戦は、さらなる活躍、チャンピオン争いに大きな注目が集まることは間違いないでしょう。
■Moto2クラスとは……
Moto2クラスはトライアンフ「ストリートトリプルRS」の3気筒765ccエンジンをベースに開発されたオフィシャルエンジンと、シャシーコンストラクターが製作したオリジナルシャシーを組み合わせたマシンによって争われる。2021年8月、トライアンフによるエンジン供給は2024年まで延長された。タイヤはダンロップのワンメイク。クラスとしてはMotoGPクラスとMoto3クラスの中間に位置する。
Writer: 伊藤英里
モータースポーツジャーナリスト、ライター。主に二輪関連記事やレース記事を雑誌やウエブ媒体に寄稿している。小柄・ビギナーライダーに寄り添った二輪インプレッション記事を手掛けるほか、MotoGP、電動バイクレースMotoE取材に足を運ぶ。





