多くのバイクを生産終了に追い込んだ!? 次期排ガス規制の内容とは
2022年11月1日から、50ccバイクを除いたすべてのバイクに「次期排ガス規制」が適用される予定です。そんな、次期排ガス規制の内容をご紹介します。
知っておきたい!次期排ガス規制について
50cc以下のバイクを除いたすべてのバイクは2022年11月1日から、50cc以下のバイクは2025年11月から、順次「次期排ガス規制」が適用される予定です。
この排ガス規制は日本だけでなく、世界各国が取り組んでいる課題ですが、どういった内容で、何を目的にしているのでしょうか。

次期排ガス規制は、以前より地球規模で問題となっている、排気ガスによる大気汚染で人体への健康被害が出ていることや環境への影響などに対応するために作られた規制です。
2022年11月1日から適用される次期排ガス規制は、「平成32年(令和2年)排出ガス規制」と呼ばれており、これは「道路運送車両の保安基準」の第三十一条、第六十一条の3及び「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」第61条の2に定められています。これによると自動車は、運行中ばい煙、悪臭のあるガス又は有害なガスを多量に発散しないものでなければならないとされており、それに対する細かい細則が定められています。
ちなみに、平成32年(令和2年)排出ガス規制は、世界で一番厳しいといわれる、ヨーロッパの「EURO5」という規制と同等のもの。そのため、厳しい規制に適合できず、絶版になってしまう、もしくは絶版になってしまったロングセラー車種も多く、話題になっています。

なお、この排ガス規制は、今回の平成32年(令和2年)排出ガス規制が始まりではありません。以前より排ガス規制は何度も更新されており、年々厳しくなっているのが現状です。
例えば、2ストロークエンジン搭載のバイクが販売されなくなり、4ストロークエンジンのバイクが主流になったことや、キャブレター方式のエンジンに代わって、インジェクション方式のエンジンが主流になったことも、排ガス規制によるもの。また排ガスを減らすために、マフラーの触媒も進化し続けています。
これらの背景には、先述した大気汚染が年々悪化しているという理由が挙げられます。そして、規制に適合できず、ロングセラー車種の生産を終了しなければならないメーカーにとっては、大変な痛手といえるでしょう.
しかし、厳しい規制に適合する技術を開発することで、世界へ技術力を示す場になっているという側面も否定できず、加えて排ガス規制によって、排ガスを出さない電動バイクの開発も加速しているメリットも挙げられます。
次期排ガス規制の影響を受けるバイクたち
では、次期排ガス規制の影響で生産終了となる、もしくは生産終了となってしまったロングセラー車種には、どういったモデルがあるのでしょうか?

例えば、2021年に販売終了となったヤマハ「SEROW250」が挙げられます。
SEROWはオフロードバイクの入門車という位置づけで、四半世紀以上愛され続けた名車です。2000年の排ガス規制で「SEROW225」の生産が終了。しかし5年後の2005年、インジェクションモデルのSEROW250として復活した経緯を持っています。
同じくロングセラーの「SR400」も販売終了となりました。
癖がなく、乗りやすいバイクとして人気だった、ホンダ「CB400 SUPER FOUR」も、2022年10月生産分をもって生産終了になることは発表され、大きな話題です。ちなみに、CB400 SUPER FOURは、中型バイク以上の免許を持っている人なら、誰しも乗ったことがあるだろう教習車で使われていたモデルでした。
これら3車種以外にも、生産終了となったロングセラーバイクは多くあり、いずれのモデルも、多くの人から復活を望まれるものばかりです。








