事故の原因はルール違反による!? 「自転車安全利用五則」を再確認
2023年4月1日から、すべての自転車利用者に対してヘルメットの着用が努力義務となりました。ここであらためて、自転車を安心・安全に利用するための基本ルールとして、警察庁交通対策本部が掲げる「自転車安全利用五則」を紹介します。
「自転車安全利用五則」は、自転車事故を減らすためのキホンの“キ”
2023年4月1日から、すべての自転車利用者に対してヘルメットの着用が努力義務となりました。これをきっかけに、自転車にまつわる交通ルールやトラブルが注目され、テレビなどメディアでも問題が取り上げられる機会が増え、多くの人が自転車に関するルールを知るようになり、ひと昔前のような傍若無人な運転は減りました。しかしそれでも自転車が関わる事故は発生しています。警察庁交通局の発表によると、2021年に発生した交通事故全体のなかで、約7万件は自転車が関係しており、その6割はルール違反によるものです。

そこであらためて、自転車を安心・安全に利用するための基本ルールとして、警察庁交通対策本部が掲げる「自転車安全利用五則」を紹介します。
①「車道が原則、左側を通行。歩道は例外、歩行者を優先」
自転車が走行すべき場所は、原則的にはクルマやバイクと同じ車道の、左側を走ることが義務付けられています。「自転車を除く」の補助標識がある一方通行の道路を走行(逆走)する場合も、左側を走ります。そして忘れてはいけないのは、自転車が歩道を走行することは例外であり、特別な場合のみ許されているという事です。自転車はあくまでも歩道を「使わせてもらっている立場」であり、歩道では歩行者が最優先です。
②「交差点では信号と一時停止を守って、安全確認」
当たり前ですが、自転車も信号を守らなければなりません。ここで注意すべきポイントとしては、自転車は走行している状況によって、守るべき信号が変わることです。車道を走行している場合は車道の信号に従いますが、横断歩道を使って道路を渡る場合や、信号に「歩行者・自転車専用」の標示のある場合は、歩行者用の信号に従う必要があります。また、信号がない交差点でも一時停止の標識のある場所や踏切などでは、一時停止して左右の安全を確認しなければいけません。住宅街の交差点などは見通しが悪い場合も多く、標識がなくてもスピードを落とし、周囲を警戒するクセを身につけると良いでしょう。
③「夜間はライトを点灯」
自転車のライト(前照灯)は、夜間の走行中に前方の障害物を見えるようにするだけではなく、ほかの車両に気づいてもらうための重要な役割も担っています。「自分は暗くても目が利くから大丈夫」ではなく「自分はここにいる」というアピールを意識しましょう。その点ではリアリフレクターや車輪に取り付けるサイドリフレクタ―などの反射器材も重要です。夜間はとくに、自分の存在を認識してもらえるよう、意識しながら走行しましょう。
④「飲酒運転は禁止」
言わずもがなですが、酒を飲んだ状態で自転車を運転することは大変危険です、絶対にやめましょう。自転車の交通違反のなかでも飲酒運転の罰則は一段と厳しくなっています。それだけ危険度が高いという事です。また、クルマやバイクと同様に、酒を飲んでいる人に自転車を貸したり、自転車に乗ることが分かっている人に酒類を提供することも罰則の対象になるので注意してください。
⑤「ヘルメットを着用」
2023年4月1日からの改正道路交通法の施行により、年齢に関係なくすべての自転車利用者のヘルメット着用が「努力義務」になりました。警察庁の発表によると、自転車が関わる事故で亡くなってしまった人が致命傷を受けた部位の6割近くが頭部で、乗車中にヘルメットを着用していなかった人の致死率は、着用していた人に比べて約2.2倍高くなっているそうです。頭部の損傷は生死に直結します。努力義務では「ノーヘル」でも罰則はありませんが、自分の身を守るためにもヘルメットの着用をオススメします。
※ ※ ※
以上の5つが自転車にまつわる交通ルールのキホンになります。もちろん、ほかにも守るべき様々なルールがあり、知っている人にとっては当然のことかもしれませんが、周囲の自転車利用者も同じように理解があるとは限りません。自転車が当事者となった交通事故の件数が表すように、交通社会の一員として、事故の減少には一人ひとりが務める必要があるのではないでしょうか。






