長距離ツーリングでトライアンフの２台を乗り比べてみた！

　皆さん、こんにちは！バイク好き女優の小野木里奈です。今回は、２台のトライアンフ（Tiger Sport 660/STREET TRIPLE 765 RS）に高速道路、ワインディング、一般道と試乗を行ったので、それぞれの使い勝手や仕様について、じっくりと検証したいと思います。

　トライアンフのアドベンチャーモデル『Tiger Sport 660』とスポーツモデル『STREET TRIPLE 765 RS』は、どちらもアクティブな走行を楽しめる印象です。あくまでも個人的な好みですが、是非参考にしてみてください。それでは、いってみましょう！

　最初にデザインや外見を見比べてみます。

　2台ともにデザインは、タンクからシートにかけて激しく波打つような形状です。正面から見ると、フロントカウルが付く「Tiger Sport 660」は切れ長で大人しい顔で、「STREET TRIPLE 765 RS」はギョロっと目玉で荒々しい顔のように感じます。「Tiger Sport 660」は全体的に柔らかめ、「STREET TRIPLE 765 RS」は押しの強いデザインだと感じました。私は力強いデザインが好きなので、「STREET TRIPLE 765 RS」は好印象ですね！

　車両重量は、「Tiger Sport 660」が207kg（純正アクセサリー装備なし重量）、「STREET TRIPLE 765 RS」は189kgで、さらに今回は「Tiger Sport 660」に純正アクセサリーを装備しているのでより重さの差は感じました。

タイプの差はエンジン音にも違いがでる

　3気筒エンジンを共に搭載するエンジン音は、「Tiger Sport 660」が元気な低音がクリアに鳴り響き、「STREET TRIPLE 765 RS」は低い音の中に突風が吹き抜けるような高音を混ぜ込んだ音が聴こえます。

　一番違いを感じたのは、スタートダッシュと加速。発進時にアクセルを回すと、「Tiger Sport 660」は、スーッと滑らかな加速に加えてパワーはしっかりとあり、「STREET TRIPLE 765 RS」は、ギュインと元気よく発進して加速も同様にスパンッと勢いがあります。

　排気量の違いはありますが、実際に走行してみるとアクセルを開けた瞬間のスピード感は大きな違いがあり、130psを発揮し、走行モードが変更できる「STREET TRIPLE 765 RS」は、高速道路で車線変更する時でもバイクがクイックに反応してくれます。ちょっとだけスピードを上げようと思ったら前の車にすぐ追いついてしまいそうになるので、アクセル操作は慎重になります（笑）。

　コーナリング時は、どちらもニーグリップしやすいので下半身で車体を扱うことが楽な印象です。

　個人的に乗車姿勢は、アドベンチャーモデルの「Tiger Sport 660」の方がリラックスしやすいポジションで好みでした。長距離移動をする際には、前方が良く見えて、抱え込むスタイルではないポジションが、疲れを軽減させてくれます。

　この日は都内から長野県松本市までの長距離ツーリングだったので2台のバイクに試乗した結果、リラックスして運転できるアドベンチャーモデルの「Tiger Sport 660」が私の好みでした！

　普段は外見や走り味がアグレッシブでスポーティーなものに心を動かされるので、スポーツモデル「STREET TRIPLE 765 RS」も本当はとても好きなんです！（笑）

　でも実際に長距離運転していると、「あ、こっちの方が楽ちんだな～」と「Tiger Sport 660」に甘えてしまうのです…走っている時の興奮や派手さは「STREET TRIPLE 765 RS」が優っていました。

　トライアンフの違う種類のバイクに試乗した結果、その日の環境や条件によって自分の好みが変わるんだなということを発見した長距離ツーリングになりました。

　それでは、また次の月曜日にお会いしましょう！