プジョーの2輪車は4輪車のDNAを受け継いでいるのか!?「TWEET 125 GT」を検証する
4輪モータージャーナリストの山田弘樹氏が、プジョーモトシクルから発売された「TWEET 125 GT」を4輪のジャーナリストの視点で走りやデザイン、性能について検証しました。4輪の意匠は、継承しているのでしょうか?
4輪プジョーと同じデザインを継承!
普通に街中を流すだけでも、元気になれる!「ツイート125」は、これがまた実用性とスポーティさを上手にミックスさせた、走りの楽しいハイホイールスクーターに仕上がっていました。

とはいいながら走る前にまずそのデザインに触れると、ツイート125もフロントカウルには、「ライオンズクロー」の3本線がデザインされています。
ボディパネルやフェンダーの造形もちょっと未来を意識したかのような、エッジが効いたモダンなスタイリングです。このままバッテリーを搭載して、EVスクーターにしちゃうのもいいかもしれない。

ちなみにこのデザインは、今年もWEC(世界耐久選手権)に参戦するハイパーカー、「プジョー9X8」(ナイン・エックス・エイト)のフロントマスクにも採用されるコーポレーション・アイデンティティなんです。
かたやフロントにモーター、車体中央には2.6リッターV6ツインターボのガソリンエンジンを搭載する生粋のレーシングカー。こなた125cc空冷単気筒のスクーターではありますが、同じプジョーとしてライオンズクローを背負っているのが、なんともカッコいい。どちらも同じ、プジョーなんです。
そんなツイートは、2018年に限定販売されたモデルの後継車です。

今回試乗した「125GT」は名前と同じ125ccのSOHC 空冷・単気筒ユニット(8.4kW/10.3Nm)を搭載していますが、これから導入予定の上位機種「200GT」には、空冷単気筒175cc(8.4kW/10.3Nm)のエンジンが搭載されます。
さてそんなイケメンのツイート125ですが、デザインのアグレッシヴさに対してユーティリティは、ちょっと素っ気ない感じです。LCDメーターはモノクロだし、USBポートもグローブボックスの中だから、スマホもメーター周りにセットできません。

カラーの液晶モニターで価格が上がるのは嫌だけど、ここはイケメンなルックスに合わせて、スタイリッシュなスマホ・ホルダーか、スマホ用スタンドをインパネにビルトインして欲しかったなぁ。
でも、価格がリーズナブルだから納得もできます。そう、このツイート 125GTは39万500円と、輸入車としてはかなり攻めたプライスなんです。そう考えると少しばかり装備が素っ気ないのも、フランス車っぽいと言えるかも。
ちなみにグローブボックス上には、お買い物バッグを吊り下げられるユーティリティハンガーを装備しています。そしてシートの下には、ヘルメットの収納も可能です。
街中を走るにはちょうどよいトルク
そんなツイート 125GTを走らせた第一印象は、シャシーファースター。遠心クラッチのレスポンスは出足こそ若干ルーズですが、回せばきちんとトルクを出してくる走りは、きっちり肉食系です。アクセル開度を高めても音だけが先行するような滑り感はなく、街中を走るぶんにはちょうどよいトルキーさです。

そんなパワーユニットに対してシャシーはタイヤの剛性が高く、それを支える足周りも負けていません。これもやはり、上位機種のシャシーを使ったメリットだといえるでしょう。
ただしタイヤのたわみが少ないぶんだけ操舵レスポンスがちょっとシャープで、低速域では思った以上に曲がり感が強い。それをスポーティと感じられるなら、軽くてスポーティなスクーターだと言えそうです。

また大径タイヤは悪路に強いとされていますが、少なくとも今回走った都内の道は路面が整っていて、そのメリットを味わうことができなかったのは少し残念でした。パリだとこれで荒れた道路を、バンバン走れるのかな?
シティスクーター「TWEET 125 GT」を走らせたわけですが、高い実用性を抑えながらも、そこに走りの楽しさをきちんと盛り込んでいることでした。

そしてこのバランス感覚の素晴らしさこそが、クルマにも通じるプジョーの魅力なのです。
プジョーの原付二種スクーター「TWEET 125 GT」の価格(税込)は、39万500円です。














