ベネリ「レオンチーノ125」なら味わえる 1クラス上のフィーリング
いろいろな用途に、過不足なく使えそう
さて、文章を書き進めているうちに兄弟車にしてライバル車との比較論になってしまいましたが、今回の試乗で私が最も感心したのは、原付2種クラスで時として感じる物足りなさが、ほとんど見当たらないことでした。

まずは車体の説明をすると、フレーム剛性が十二分で、ホイールベースが前後17インチタイヤを履く125ccスポーツバイクの平均を大幅に上回る1375mmに設定されているからか、このモデルは1クラス上の安定感を味わわせてくれるのです。
ただしそれでいて、車幅の狭さや細身のバイアスタイヤなどが功を奏しているようで、乗り手の操作に対する反応はなかなか軽快です。
一方のエンジンに関しては、低回転域の蹴り出しの強さが印象的でした。もっとも、高回転域の盛り上がりはライバル勢にいまひとつ及ばない……ような気がするのですが、スロットルを大きく開ければ、3ケタ台の速度にあっという間に到達しそうですから、一般的な使い方で力不足を感じる場面は滅多に無いでしょう。
そんなわけで、「レオンチーノ125」の乗り味に関する私の印象は“実直”です。
伝統の車名や独創的なルックスに注目が集まりがちですが、このバイクはいろいろな用途に過不足なく使えそうな、万能車としての資質を備えているのです。と言っても、そういった感触は兄貴分の「レオンチーノ250」も同様ですが、車格が小さくて車重が軽いぶん、弟分のほうが気楽で軽快な印象でした。
Writer: 中村友彦
二輪専門誌『バイカーズステーション』(1996年から2003年)に在籍し、以後はフリーランスとして活動中。年式や国籍、排気量を問わず、ありとあらゆるバイクが興味の対象で、メカいじりやレースも大好き。バイク関連で最も好きなことはツーリングで、どんなに仕事が忙しくても月に1度以上は必ず、愛車を駆ってロングランに出かけている。
















