【MotoGP第1戦カタールGP】Moto3古里太陽選手が3位獲得! ピレリへの適応に苦しみながら上った表彰台

MotoGP第1戦カタールGPが、2024年3月8日から10日にかけて、カタールのルサイル・インターナショナル・サーキットで行なわれました。Moto3クラスの決勝レースで、古里太陽選手(ホンダ)は、3位表彰台を獲得しています。

3シーズン目で見せた走り、開幕戦で表彰台に立つ

 Moto3クラス参戦3シーズン目を迎えた古里太陽選手(ホンダ)は、開幕前のテストから苦しんでいました。2024年からタイヤがピレリになったことで、ピレリタイヤのパフォーマンスを引き出すセッティング、ライディングスタイルを模索している中で開幕を迎えていたのです。

18番グリッドからのスタートとなった古里太陽選手(#72/Honda Team Asia)。Moto3らしい混戦の中、ポジションを上げていった
18番グリッドからのスタートとなった古里太陽選手(#72/Honda Team Asia)。Moto3らしい混戦の中、ポジションを上げていった

 予選では18番手。古里選手としては、テストのときはQ2に進出できるとは思っていなかったくらいでした。それでも、少しずつ感触をつかんで前進しているようでした。

 そんな状況で獲得した3位だったのです。決勝では中盤までにトップ集団の上位に加わり、表彰台圏内で走行を続けました。2番手で入った最終ラップでは、ダビド・アロンソ選手(CF MOTO)にかわされたものの、3位をキープしてゴール。古里選手にとって、Moto3クラスにおける2度目の表彰台でした。

「(アロンソが)来なければ優勝も目指せるかな、と思っていたんですけど。あの状況では3位キープが現実的だろうと切り替えた部分もあります。最終コーナーでトライはしたんですけどね。(最終コーナーに)2番手で入れたら優勝の可能性もあると思っていて、頑張って2番手をキープ、と思っていたところで(アロンソに)入られた。さすが、優勝回数が多いな、という感じですね」

 古里選手はそう言って優勝したアロンソ選手を認めていましたが、「最後の最後、勝てるかもしれないと思ったけど勝てなかった。ちょっと悔しさもあるから……」と、喜びきれない表情も浮かべていました。

レース後、「この苦戦のなかでの3位はかなり良かった」と語った古里太陽選手(#72/Honda Team Asia)
レース後、「この苦戦のなかでの3位はかなり良かった」と語った古里太陽選手(#72/Honda Team Asia)

 苦しんできた週末での3位の要因には、テストから取り組んできたレースシミュレーションがあったそうです。

「レースシミュレーションをたくさん行なってきたのが、良かったと思います。1日1回はロングランをやりました。体としてはきつかったですけど、やった結果ですね」

 古里選手は、まだタイヤの性能を引き出しきれていないとも感じています。カタールGPはどのライダーにとってもピレリの初レースという条件であり、古里選手もまた、全ライダーと同じようにピレリタイヤに歩み寄っている最中です。

 とはいえ、古里選手のMoto3クラス3シーズン目の速さをうかがわせるものでした。まずは今季1回目の表彰台、と言えるかもしれません。

 MotoGP第2戦ポルトガルGPは3月22日から24日にかけて、ポルトガルのアウトドローモ・インターナショナル・アルガルベで行なわれます。

■Moto3クラスとは……

 Moto3クラスは、排気量250ccの4ストローク単気筒エンジンを搭載するレーシングマシンで争われる。Moto2クラス同様、タイヤは2024年よりピレリのワンメイクになった。MotoGPクラス、Moto2クラス、Moto3クラスの中で、参戦するライダーの年齢層が最も低く、Moto2クラス、MotoGPクラスへの昇格を目指す若いライダーたちがしのぎを削る。

【画像】2024シーズン開幕戦で3位表彰台に立った古里選手を画像で見る(7枚)

画像ギャラリー

Writer: 伊藤英里

モータースポーツジャーナリスト、ライター。主に二輪関連記事やレース記事を雑誌やウエブ媒体に寄稿している。小柄・ビギナーライダーに寄り添った二輪インプレッション記事を手掛けるほか、MotoGP、電動バイクレースMotoE取材に足を運ぶ。

編集部からのおすすめ

水上バイクは意外と身近な乗りもの! オートバイ乗りに知ってほしい基礎知識|葉月美優のSea-Dooエンジョイライフ 出会い編【PR】

水上バイクは意外と身近な乗りもの! オートバイ乗りに知ってほしい基礎知識|葉月美優のSea-Dooエンジョイライフ 出会い編【PR】

最新記事