【2台でGO!!】同じエンジンを搭載する「INT650」と「スーパーメテオ650」に感じた、意外な共通点と相違点
旋回初期の舵角が異なる理由を考える
さて、ここからはちょっとマニアックな話で、2台で同じ峠道を走った私は、コ-ナリング初期のフロントまわりの舵角に差異を感じました。この件については表現がしづらいのですが、ナチュラルにして安心感抜群のハンドリングが堪能できる「スーパーメテオ650」とは異なり、「INT650」には微妙な居心地の悪さを感じたのです。
その理由に関して、当初の私は前輪の外径の差かと思いました。
■前輪タイヤサイズ・外径
「INT650」=100/90-18・630~640mm前後
「スーパーメテオ650」=100/90-19・665mm前後
ただし、舵角に多大な影響を及ぼすキャスター角とトレール量、フォークオフセットを調べてみると……
■キャスター角/トレール量/フォークオフセット
「INT650」=24度/106mm/32mm
「スーパーメテオ650」=27.6度/118.5mm/46mm
この数値を見たときの私は、なるほど!! という気分になったのです。

以下はあくまでも私見ですが、「スーパーメテオ650」の数値はスポーティなクルーザーとしては平均的で、見方によっては旧車的でもあります。でも「INT650」の数値は、クラシックなロードスターの基準からすると、キャスター角が立ち気味で、フォークオフセットは少な過ぎ……の感があるのです。
「INT650」がそういった数値を採用した背景には、おそらくカフェレーサーの「コンチネンタルGT650」と基本設計を共有という事情があったのでしょう。とはいえ私は「INT650」のキャラクターを考えると、キャスター角は+1~3度、フォークオフセットは+10~15mmが適当ではないかと思いました。
もっとも、今回の試乗でそういった細かい部分に目が行ったのは2台を同条件で比較したからで、「INT650」単体で普通に乗っていたら、ハンドリングに疑問を感じることはないでしょう。

ただし、2024年から発売が始まる「スーパーメテオ650」の派生機種、「ショットガン650」が25.3度/101.4mm/42mmという数値を採用したことを考えると、ロイヤルエンフィールドの開発陣の中にも、私と近い考え方の人がいるのかもしれません。
Writer: 中村友彦
二輪専門誌『バイカーズステーション』(1996年から2003年)に在籍し、以後はフリーランスとして活動中。年式や国籍、排気量を問わず、ありとあらゆるバイクが興味の対象で、メカいじりやレースも大好き。バイク関連で最も好きなことはツーリングで、どんなに仕事が忙しくても月に1度以上は必ず、愛車を駆ってロングランに出かけている。














