今こそ言いたい……「炭水化物、多すぎない!?」 MotoGPスペインGPへの道中で浮上した機内食のナゾ
機内食について、「なぜどんなメニューにもパンがついてくるのか」という疑問は、以前からありました。そしてその疑問は、今回のMotoGPスペインGPへ向かうフライトの機内食で、さらに大きくなったのです。
膨れ上がる疑問、これは「機内食あるある」なのか?
2024年シーズンのMotoGPスペインGPを取材すべく成田空港を発ったのは、4月下旬のことです。奇しくもその日は雨でした。今年は移動日に雨に当たることが多いように思います。雨の空港も風情がありますが、なんとなく、出発するならば晴れの日のほうが気持ちが良いものです。ラウンジの窓の外にはどっしりとした雲が広がっていて、空港の滑走路をしっかりと濡らしていました。

わたし(筆者:伊藤英里)は味噌汁と焼きおにぎりを食べながら、日本食とのしばらくのお別れを惜しみつつ、たくさんの着陸する、あるいは離陸する飛行機をぼんやりと眺めていました。
そう、お別れになるだろうと思っていたのですが……実際のところ、そんなことはありませんでした。
乗り継ぎのトルコ・イスタンブール空港までのフライトはターキッシュ・エアラインズで、ANAとのコードシェア便でした。というわけで、機内食で日本食と再び対面できたのです。
機内食の時間になると、キャビンアテンダントがわたしを一目見て「fish ?」と、にっこり笑うではありませんか。その「フィッシュ」は日本食なので、日本人なら選ぶだろうと思ったのでしょう。もうひとつの選択肢は「チキン」で、日本食メニューではなかったのです。
確かに「フィッシュ」を選ぼうと思っていたけども! いや、合っているんだけども! 謎の天邪鬼が頭をもたげましたが、それもほんの一瞬のこと。素直に「Yes」と答えました。これが正真正銘、しばらくお別れの日本食になるわけですから。
さて、その機内食はなかなかのラインナップでした。白米と煮魚と、それからうどんに冷奴、そしてパン、デザートにチーズケーキです。機内食で冷奴が出たのは、初めての体験でした。どれも、とても美味しかったです。とても美味しかったのですが……。
「炭水化物、多すぎないか……?」
そんな疑問が湧き上がるのを、止めることはできませんでした。「白米とうどん」までは、なんとか分かるのです。しかし、そこになぜ「パン」が加わるのでしょう?

じつは「機内食に必ずパンがついてくるのはなぜなのか」という疑問は、かねてから持っていました。以来、気になって仕方がありません。そこにご飯があろうと、麺があろうと、パスタがあろうと、パンがついてくるのです。
「なぜだ、なぜなんだ……」
今回ばかりはトリプル炭水化物(白米、うどん、パン)だったので、さらに大きな疑問として残りました。
後日、調べてみると、同じ疑問を持っている人がいることは分かりましたが、答えにはたどり着きませんでした。
何か手がかりがあればと、航空会社ではないのですが、日本の空港施設に勤めていた友人にも質問したところ、彼女の回答も「わからない」というものでした。
この「機内食」シリーズで、いつか謎を解明したいと思っています。
ちなみに、着陸前にサーブされた機内食では、焼きそばをチョイスしました。そしてやっぱり、パンがついてきました。
「わたしのパンの概念と、海外の人たちのパンの概念は、違うのかもしれない……」
そんなことを考えながら日本食を味わった、機内食だったのでした。
「炭水化物、多~~っ!!」と、心のなかで突っ込んだことは、言うまでもない🤣#MotoGP取材紀行#気になる機内食 pic.twitter.com/eBNiRnFqfB
— eriito_伊藤英里 (@moto_writer110) April 23, 2024
Writer: 伊藤英里
モータースポーツジャーナリスト、ライター。主に二輪関連記事やレース記事を雑誌やウエブ媒体に寄稿している。小柄・ビギナーライダーに寄り添った二輪インプレッション記事を手掛けるほか、MotoGP、電動バイクレースMotoE取材に足を運ぶ。





