【MotoGP第6戦カタルーニャGP】14位ゴールの中上貴晶選手は目標クリアのホンダ最上位。次戦はエアロをアップデート予定
MotoGP第6戦カタルーニャGPが、2024年5月24日から26日にかけて、スペインのバルセロナ-カタルーニャ・サーキットで行なわれました。MotoGPクラスに参戦する唯一の日本人ライダー、中上貴晶選手(イデミツ・ホンダLCR)は、スプリントを13位、決勝レースを14位で終えています。
必要な改善はエアロだけじゃない、続く模索
前戦フランスGPを終えて、ホンダはイタリアのムジェロ・サーキットでプライベートテストを実施しました。ここには中上貴晶選手(イデミツ・ホンダLCR)も参加し、主に新しい空力デバイスをテストしたということです。

ただ、テスト後に行なわれた今回の第6戦カタルーニャGPでは中上選手のマシンにアップデートはなく、次戦イタリアGPで新しいアイテムが投入されると語っていました。
なお、チームメイトのヨハン・ザルコ選手(カストロール・ホンダLCR)は新しい空力デバイス、ファクトリーライダーのジョアン・ミル選手(レプソル・ホンダ・チーム)は新しいエンジンのコンフィグレーションを使用していたということで、ライダーによって状況は異なっていたようです。
カタルーニャGPが行なわれるバルセロナ-カタルーニャ・サーキットはもともと路面のグリップが低く、2023年もホンダ勢は非常に苦しみました。そんなカタルーニャGPで、中上選手は金曜日からレースペースに集中していました。予選は20番手でしたが、スプリントは13位、そして決勝レースではポイント圏内の14位で終えています。ともに、ホンダ最上位の結果でした。
「今週末の目標としては、“ホンダカップ”を制するのがターゲットだったんです」と、中上選手は言います。
現在のホンダとヤマハは最下位付近を占めることが珍しくなく、現場の囲み取材などではそんな状況を指して“ジャパニーズカップ”などと表現することがありました。“ホンダカップ”とは、それを捩ったのでしょう。

「今回もぎりぎりだったけど、ミルに競り勝って、ホンダではトップでゴールできて、なんとかポイントを獲得できました。あらためて、グリップが低いところでのバイクのパフォーマンス、コントロールも難しいところはありました。喜べるパフォーマンス、タイム差ではないけど、現状の中でベストを尽くせたのはポジティブなところです」
イタリアGPでは空力デバイスなどのアップデートがあるということです。また、イタリアGP後の月曜日には、ムジェロ・サーキットで公式テストが行なわれます。
ただ、中上選手は「改善しなければならないポイントはたくさんあるんです。エアロだけじゃない」と現実的です。ホンダ浮上の模索は、まだ続くでしょう。
次戦となる第7戦イタリアGPは、5月31日から6月2日にかけて、イタリアのムジェロ・サーキットで行なわれます。
Writer: 伊藤英里
モータースポーツジャーナリスト、ライター。主に二輪関連記事やレース記事を雑誌やウエブ媒体に寄稿している。小柄・ビギナーライダーに寄り添った二輪インプレッション記事を手掛けるほか、MotoGP、電動バイクレースMotoE取材に足を運ぶ。





