【MotoGP第7戦イタリアGP】Moto2佐々木歩夢選手 チャタリングに悩まされ転倒。完走できず悔しさが残る週末に
MotoGP第7戦イタリアGPが、2024年5月31日から6月2日にかけて、イタリアのムジェロ・サーキットで行なわれました。Moto2クラスに参戦する佐々木歩夢選手(ヤマハVR46マスターキャンプ・チーム)は、決勝レースを転倒リタイアで終えました。
2戦連続転倒リタイア、Moto2での走りを着実に蓄積
Moto2クラスに参戦する佐々木歩夢選手(ヤマハVR46マスターキャンプ・チーム)のMotoGP第7戦イタリアGPは、転倒から始まりました。初日の最初のセッション、フリープラクティスの走り出し早々に、1コーナーでクラッシュしたのです。

ムジェロ・サーキットのメインストレートは1km以上あります。このため、最高峰クラスでは366.1km/hのトップスピードが記録されており、Moto2クラスでも300km/hを超えるトップスピードが記録されるのですが、それだけに1コーナーはハードブレーキング・ポイントとなります。
今季からMoto2にステップアップした佐々木選手は、このクラスで初めて走るムジェロ・サーキットの1コーナーで、オーバーランしてしまったのです。グラベルに突っ込み、バランスを崩しての転倒でした。この転倒には、佐々木選手も苦笑いしていました。
「Moto3のブレーキングポイントでブレーキをかけたわけじゃないんですけど、“Moto3でここ(ブレーキングポイント)だから、(Moto2では)ここくらいかな”と思ってかけたら、全然止まらなくて! それでオーバーランして転んじゃったんですよ」
「今日は僕もトップスピードが304km/hくらい出ていたから、Moto3に比べるとかなり速いです。ブレーキングもそうですけど、走り方も直さなきゃいけないところがあるのかな、と思います」
初日午後はトップとの差を1秒以上詰めましたが、Q1ではリアのグリップに苦しみ、12番手。グリッドとしては26番手からのスタートとなります。Moto3の決勝レースで赤旗中断が発生した影響により12周に短縮された決勝レースでは、チャタリングに悩まされて残り2周で転倒を喫し、リタイアとなりました。

「金曜朝に転倒をしてしまってから、今週は思ったようにいかないウイークでした」と、佐々木選手はイタリアGPを振り返りました。
「昨日(予選)の1周もうまくまとめることができませんでした。ニュータイヤでもミスが多かったので、セットアップがしっかり詰まっていなかったのかなと思います」
「レースはスタートしてからチャタリングが激しくて、転ばないように少しペースを落としながら走っていました。レース中盤からは完走だけを目指して走っていたのですが、それでもラスト2周で転倒してしまいました」
「完走すらできなかったことに悔しさが残りますが、この3週間でもう一度準備して、アッセンから上がり調子で頑張っていけたらいいなと思います」
Moto2ルーキーの佐々木選手は、1戦ずつ経験を重ねています。
MotoGP第8戦オランダGPは、6月28日から30日にかけて、オランダのTT・サーキット・アッセンで行なわれます。
■Moto2クラスとは……
Moto2クラスは、トライアンフ「ストリートトリプルRS」の排気量765ccの3気筒エンジンをベースに開発されたオフィシャルエンジンと、シャシーコンストラクターが製作したオリジナルシャシーを組み合わせたマシンによって争われる。タイヤは2024年よりピレリのワンメイクとなった。クラスとしてはMotoGPクラスとMoto3クラスの中間に位置する。
Writer: 伊藤英里
モータースポーツジャーナリスト、ライター。主に二輪関連記事やレース記事を雑誌やウエブ媒体に寄稿している。小柄・ビギナーライダーに寄り添った二輪インプレッション記事を手掛けるほか、MotoGP、電動バイクレースMotoE取材に足を運ぶ。






