【MotoGP第10戦イギリスGP】Moto2小椋藍選手に何が!? 今季初ポールからまさかの14位
MotoGP第10戦イギリスGPが、2024年8月2日から4日にかけて、イギリスのシルバーストン・サーキットで行なわれました。Moto2クラスに参戦する小椋藍選手(MTヘルメット - MSI)は、今季初めてポールポジションからスタートしましたが、決勝レースはタイヤの影響で大きく後退し、14位でゴールしました。
レコード更新したものの、決勝レースは失速
サマーブレイク明けのMotoGP第10戦イギリスGPの予選Q2で、Moto2クラスの小椋藍選手(MTヘルメット – MSI)は2分2秒940というタイムを叩き出しました。このタイムは自身が午前中に記録した2分4秒041を大きく上回り、オールタイムラップ・レコードを更新するものでした。

小椋選手にとって、今季初、そして2022年マレーシアGP以来となるポールポジション獲得です。ただ、このタイムは小椋選手自身にとって「予想外」のものでした。
「予選は全体的にタイムが上がりましたね。みんな、理由はよくわかっていないと思うし僕もそうなんですけど。みんなタイムが上がったということは、コンディションがそういうことだったとは思います」
「僕のレースペースは悪くはないと思いますけど、(予選2番手のアロン・)カネトがすごく速いので、彼を基準にレースが進むと思います」
レースに向けてそう語っていた小椋選手ですが、決勝レースは序盤からじりじりとポジションを落としていきます。
レース序盤、トップのライダーが2分4秒前半で周回しているのに対し、5周目以降の小椋選手のラップタイムは2分5秒台にまで落ちていました。終盤のラップタイムは、小椋選手が想定していたものより1秒ほども遅かったと言います。結局、小椋選手は14位でゴールしました。
決勝レースで、小椋選手に何が起きていたのでしょうか。
「リアタイヤのグリップが全然なくて、何もできなかったです。2周もしたら、もうだめでした。いろいろな可能性があると思いますけど、原因についてはまだわかっていません。今、言えることはないです」
小椋選手の今回のタイヤ選択は、前後ともにソフトです。その選択は、優勝したジェイク・ディクソン選手(CFMOTO Indeアスパー・チーム)を含めた全ライダーと同じものでした。
今季からMoto2、Moto3のワンメイクタイヤサプライヤーはピレリになりましたが、これまでに、レース、予選、セッションを含めて同じような症状があったのか、と聞くと、小椋選手は「ここまでのものは初めてでした」と言います。
「近い症状はカタールでありましたが、カタールはみんな一緒。今回は僕だけでしたから」
小椋選手は原因がわかっていないと語ってはいましたが、決勝レースの状況とコメントを踏まえると、タイヤに何かしらのトラブルが発生していた、と考えられます。
チャンピオンシップとしては、ランキング2番手の小椋選手が14位、ランキングトップのセルジオ・ガルシア選手(MTヘルメット – MSI)が16番手スタートから4位でゴールしたことで、ランキングは変わらないものの、ガルシア選手と小椋選手のポイント差は18に広がりました。
注目される、小椋藍選手の2025年
現在、Moto2クラスでチャンピオン争いを展開中の小椋選手は、2025年シーズンの去就についても大きな話題を呼んでいます。様々な「憶測」が流れているところ、イギリスGPの金曜日に、2025年についての話を聞くことができました。

小椋選手の回答は、「まだ100パーセント、決まっているわけではないです」というものでした。回答は、イギリスGP金曜日時点のものです。
MotoGP第11戦オーストリアGPは、8月16日から18日にかけて、オーストリアのレッドブル・リンクで行なわれます。
■Moto2クラスとは……
Moto2クラスは、トライアンフ「ストリートトリプルRS」の排気量765ccの3気筒エンジンをベースに開発されたオフィシャルエンジンと、シャシーコンストラクターが製作したオリジナルシャシーを組み合わせたマシンによって争われる。タイヤは2024年よりピレリのワンメイクとなった。クラスとしてはMotoGPクラスとMoto3クラスの中間に位置する。
Writer: 伊藤英里
モータースポーツジャーナリスト、ライター。主に二輪関連記事やレース記事を雑誌やウエブ媒体に寄稿している。小柄・ビギナーライダーに寄り添った二輪インプレッション記事を手掛けるほか、MotoGP、電動バイクレースMotoE取材に足を運ぶ。




