山梨で人気の夏メニュー『おざら』って? 武田信玄も食べた郷土料理とあわせて実食!!
立秋を過ぎても残暑厳しい日が続き、夏バテでご飯が喉を通らないなんて方も多いことでしょう。そんな時は麺類が助かりますが、連日同じメニューだと飽きちゃって、どうしても変化が欲しくなります。今回ご紹介する『おざら』は山梨で愛される夏の人気麺。さて『ほうとう』とは何が違うのでしょうか。
山梨名物『ほうとう』の冷やしバージョン
ご飯が進まない夏の時期には麺類がピッタリですが、山梨で人気の夏メニュー『おざら』をご存知でしょうか? ひと言で表現すると山梨名物『ほうとう』の冷やしバージョンで、古くから夏バテ防止にちょうど良いと好まれてきたんだとか。

『ほうとう』は小麦粉を練って作った麺を茹でず、みそ味の鍋で煮込みますが、『おざら』は1回茹でてから冷水で締め、温かいしょうゆベースのつゆにつけて食べるもの。農林水産省の「うちの郷土料理」、山梨県の「特選やまなしの食」にも選出されている、いわゆるソウルフードのひとつです。
現在、筆者(井出ナオト)は山梨をベースにしていますが、実はまだ食したことがなかったので、発祥の店として知られる甲府市の『ちよだ』に愛車のベスパ LX150ieで直行。元祖(!)の味を堪能してきました。
甲府駅前の大通りを少し入った場所にある店までは駅南口から徒歩3〜5分。昼営業の時間が始まる11:30を目安に到着すると、すでにクロスカブ110とグロムが店の前に停まっていました。

筆者はスクーターだったので店の前に停められましたが、ある程度大きいサイズのバイクは駅脇にある無料の自動二輪専用待機所に停めた方が無難。「短時間のご利用をお願いします」との看板が掲げられていますが、食事や買い物ぐらいの時間だったら問題ないでしょう。
プリプリ&モチモチとした食感が気持ち良い
味のある暖簾をくぐって店内に入るとすでにほぼ満席。地元の会社員に加え、観光で訪れている方たちの姿も見受けられました。壁にはTV取材などで訪れたと思われる有名人のサインが盛りだくさん。個人的にはス○ちゃんの「最高だったぜぇ」のワイルドな文字が気になりました(笑)

『おざら(770円)』を注文して数分。水にさらされてキラキラと輝いた麺と人肌に温められたつゆが運ばれてきます。麺の幅は1.0〜1.2cm程度と『ほうとう』より少し細い感じ。

ひき肉、油揚げ、長ネギ、水菜、ニンジンなどが入ったカツオ出汁のつゆにつけ、麺を口に運ぶとツルツルとした喉ごしが気持ち良い。

ツヤツヤと光る麺はプリプリ&モチモチとした食感で、小麦の味を強く感じられます。筆者はアッという間に完食しちゃいましたが、サラッと入るので、地元では飲んだ後の“シメ”に食べる方も多いとのことでした。
甲州の郷土料理『馬もつ煮』は元気が出る一品
サイドメニューとして頼んだ、こちらも甲州の郷土料理『馬もつ煮(870円)』はしっかりとしたピリ辛の味付け。

武田信玄公(山梨県民は決して呼び捨てにはしないのです)が野戦食として用いたとも伝えられる馬もつは、牛や豚のもつに比べて脂が少なくヘルシーで、コラーゲンを多く含むのが特徴。歯応えもあって食べただけで元気が出る一品でした。

冷やし中華などは季節限定の店も多いですが、『ちよだ』では年間を通じて『おざら』を提供しているそう。『小もりおざら(660円)』、平日限定の温かい『ゆもり(770円)』『小ゆもり(660円)』も用意されています。
Writer: 井出ナオト
ロードレース専門誌時代にMotoGP、鈴鹿8耐、全日本ロードレース選手権などを精力的に取材。エンターテインメント系フリーペーパーの編集等を経て、現在はフリーランスとして各種媒体に寄稿している。ハンドリングに感銘を受けたヤマハFZ750がバイクの評価基準で、現在はスズキGSX-R1000とベスパLX150を所有する。
Twitter:@naoto_ide








