日々の生活でインフレを実感する中、駐輪場も値上がりしている?
物価上昇に地価高騰、世の中のモノの値段が上がっていく中、自転車駐輪場の料金も値上がりしているのでは? 都内近郊の状況を調査してみました。
いまのところ都市部だけだが……
都内の駅の自転車駐輪場を利用したときのこと、100円玉を取り出して精算しようとしたら、150円に値上がりしていることに気が付きました。ついにインフレの波が駐輪場にまでやってきてしまったようです。

東京都目黒区の駐輪場ではこの20年、駐輪場利用料の引き上げを行なっていなかったそうですが、令和6年4月から利用状況に応じた料金形態に変更したとのこと。利用した駐輪場では1日あたり50円の値上がりとなっていたものの、従来はなかった「最初の1時間無料」というサービスが加わっていました。また、利用者の年齢が65歳以上で、定期利用する際の減額制度は廃止とのことでした。
このような料金改定の背景には、人件費や水道光熱費の高騰があるようで、従来のままでは区立駐輪場運営が困難なようです。
地方では無料のところも珍しくはない駐輪場ですが、関東近郊や主要都市では、駐輪場に料金がかかるところが多くあります。とくに都内は地価も相当に高いため、駐輪場料金を取られるケースがほとんどです。
国土交通省が発表している2024年の地価公示では、前年比2.3%上昇しており、3年連続のプラスでコロナ禍前を上回る高騰ぶりです。全用途平均・住宅地・商業地のいずれも3年連続で上昇し、上昇率も拡大しています。三大都市圏・地方圏ともに上昇が継続し、地方圏でも上昇率が拡大傾向となるなど、全国的に上昇基調を強めている状況です。
加えて、日用品などの値上がりも続いてインフレ状態になっていることから、駐輪場運営に必要な経費も上がっていることが推測されます。
こういった状況から、駐輪場料金が値上がりしてしまうのも仕方がないことなのでしょう。今後も全国的に値上げの波が押し寄せてくるかもしれません。
「駐輪場」「料金改定」で検索してみると、目黒区をはじめ、世田谷区、北区、川崎市、京都市など、全国各地でこの1~2年料金改定が行なわれていることが分かります。目黒区のように利用状況に応じたサービス設定を加えたうえで、20~50円程度の値上げを行なっている自治体もありました。また、ICカード利用の場合は割引となる施設もあるようです。
レンタルサイクルや電動キックボードの普及など、自転車を取り巻く環境はこの数年で大きく変化しています。単なる値上げではなく、状況を鑑みた、あまり利用者の負担にならない改定を望みたいところです。




