発電してくれるブレーキ!? 電動バイクの「回生ブレーキ」ってどんなブレーキ?

EVやハイブリッドカーなどでよく耳にする「回生ブレーキ」。「エコだ!」とは言われるものの、どうして回生ブレーキが環境によいのか知っているでしょうか。

回生ブレーキはモーターがあるからこそ使える

 昨今、郵便局のバイクや新聞配達のバイクなどのビジネスバイクは、電動化が進みつつあります。

 電動バイクは従来のバイクと比較するといくつかの長所があります。たとえば、走行時の静かさ。電動バイクはエンジンの代わりにモーターを利用して走行しています。モーターを使えば、従来のバイクのようにエンジンでガソリンを爆発させて動力を得る必要がなくなるため、静かに走行することができるというわけです。

回生ブレーキとは電力と制動力を同時に得ることができる「発電するブレーキ」と言える
回生ブレーキとは電力と制動力を同時に得ることができる「発電するブレーキ」と言える

 さらに、従来の車両よりもエコであるという点も長所として挙げられますが、この際必ずと言っていいほど関連付けられるのが「回生ブレーキ」の存在。

 では、「回生ブレーキ」とはどのようなブレーキなのでしょうか。

 回生ブレーキは、電動バイクや電気自動車、さらには電車など、電気とモーターを利用している乗り物に幅広く使われているブレーキをさします。逆に言えば、エンジンだけを搭載している車両には利用できない、電力と制動力を同時に得ることができる「発電するブレーキ」と言えるでしょう。

 では、どのような操作をすることによって、電力と制動力が同時に得られているのでしょうか。

回生ブレーキは、タイヤからの回転運動を変換して電気を作り出し、それを蓄電池に戻す
回生ブレーキは、タイヤからの回転運動を変換して電気を作り出し、それを蓄電池に戻す

 この操作を成立させるために不可欠なのがモーターの存在です。モーターは普段、「蓄電池からの電気を変換して回転力を作り出し、それをタイヤに伝える」はたらきをしています。このモーターのはたらきを逆手にとったものが、回生ブレーキです。

 具体的に言うと、「タイヤからの回転運動を変換して電気を作り出し、それを蓄電池に戻す」という操作をしています。このとき、発電することで電気が作られると同時にモーターを回転させるために抵抗が生まれますが、これを制動力として利用しています。

 回生ブレーキのしくみをもっとも直感的に理解できる例を挙げるとするならば、手回し発電機の存在があります。

回し発電機で電気を作るときは、「手でハンドルを回し、モーターを回転させることで電気ができる」という操作をおこなう
回し発電機で電気を作るときは、「手でハンドルを回し、モーターを回転させることで電気ができる」という操作をおこなう

 手回し発電機で電気を作るときは、「手でハンドルを回し、モーターを回転させることで電気ができる」という操作をおこないます。このとき、ハンドルを回す時に重さを感じることがあると思いますが、これが”抵抗”であり、この「ハンドルを回すときの重さ」をブレーキの制動力として利用したものが、回生ブレーキです。

 つまり、回生ブレーキがエコだと言われている理由は、制動力を作ると同時に発電をしているため。このように、回生ブレーキを利用するためにはモーターの存在が必要不可欠であるため、エンジンのみのバイクやクルマには回生ブレーキが存在しないというわけです。

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