ロイヤルエンフィールド新型「ゲリラ450」に見る攻めのブランディング 果たしてその乗り味は!?
スポーティな走りに応えてくれるのが嬉しい
バルセロナの市街地の渋滞路では、馴染みやすさが印象的です。走行モードは「エコ」と「パフォーマンス」があり、「エコ」ではスロットルレスポンスが穏やかになります。市街地を抜けたところでモードを「パフォーマンス」に変更。ワインディングに入ると、まさにスポーツネイキッドに変身します。若干大柄な車体は安定感と安心感につながり、ライダーを積極的な気持ちにさえしてくれるのです。

前後サスペンションは、スポーツライディングを考慮した、とても馴染みやすい設定。前後ブレーキも優しいタッチで扱いやすさと十分な制動力を持っています。また日本ではマイナーなシアット製のタイヤですが、ブロックパターンからは想像がつかないほどのグリップと乗り心地を高いレベルで両立。スロットルを大きく開けるような走りも十分許容してくれます。それどころがグリップを引き出すようなスポーツライディングにも応えてくれるから驚かされます。
国産のこの手のクラスのバイクは、車体やサスペンションの設定が明らかにビギナー用になっていることがほとんどですが、「ゲリラ450」はアベレージの高い走りをしっかり許容。ライバルであるトライアンフ、KTM、ハスクバーナなどの400ccモデルはとても完成度が高く、それに対抗しないといけないというのもプレッシャーだったはず。だからこそ、バイク本来の魅力をきちんと楽しめる味付けが施されており、乗り味にビギナー専用感がないのは、欧州マーケットのベテランを視野に入れているからでしょう。

ありそうでなかったこのバランスは、日本でも多くのライダーにマッチすると思います。大型免許というハードルはありますが、大型免許を取得してでも選ぶ価値は十分。人と違うバイクに乗りたいという気持ちにも応えてくれるのも魅力ですよね。
試乗を終える頃には、この紫×黄×黒のカラーがとても魅力的に映っていました。「どのカラーが好き?」という質問を3日目のパーティでもされましたが、その時には自信を持って「イエローリボン」と答えていました。
インプレッションが良かったのはもちろんですが、欧州の街並みでその個性をしっかりと主張するのもこのカラーの魅力です。
日本への導入予定は2025年ですが、一目で「ゲリラ450」とわかる存在感を、スポーティな走りと共に楽しんでみてはいかがでしょうか。
Writer: 小川勤
1996年にエイ出版社に入社。2013年に二輪誌『ライダースクラブ』の編集長に就任し、様々なバイク誌の編集長を兼任。2020年に退社。現在はフリーランスとして二輪媒体を中心に執筆を行なっている。またイベントレースも好きで、鈴鹿4耐、菅生6耐、もて耐などにも多く参戦。現在もサーキット走行会の先導を務める。



















