シニアカーは「歩行者」って知ってた? バイクなの? バイクじゃない!? 分類がよく分からない乗り物たち

トゥクトゥクやモペット、シニアカーのような、一見バイクのようにも見える乗り物たち。これらの3つは、どのように分類され、運転するためにはどのような免許が必要なのでしょうか。

トゥクトゥク、シニアカー、モペットの分類はバイクなの?

 街中を走る乗り物の中には、バイクに見えるものの、実際には異なる分類に属するものが存在します。

 たとえば「トゥクトゥク」や「シニアカー」、「モペット」などは、見た目だけではバイクなのか、他の分類なのかを判断しにくい乗り物です。

 まず、トゥクトゥクは東南アジアで一般的に使用される原動機付き三輪自動車で、バイクとオート三輪の中間的な形状をした乗り物です。

 3人乗りから多人数乗車が可能なモデルまでラインナップされており、日本の一部の観光地では、タクシーやレンタカーとして使用されることもあるため、見かけたことがある人も多いと思います。

 そしてシニアカーは、バイクのようにエンジンは搭載されておらず、充電式の電動モーターで駆動するのが一般的。見た目は小型の電動カートに近く、歩道を安全に走行できるように最高速度は時速6km/h程度に設定されています。

 モペットは、エンジンや電動モーターとペダルの両方を搭載した乗り物で、原付バイクと自転車の中間的な性質を持った乗り物。日本では「ペダル付きバイク」と呼称されており、通常の自転車のようにペダルをこいで進むこともできるほか、バイクのようにエンジンやモーターを使って走行することも可能です。

 このように、上記3種類の乗り物には、三者三様の特徴がありますが、これらはどのように分類され、運転するために免許は必要なのでしょうか。

モペットはエンジンを使用する場合、通常の原付と同じルールが適用される
モペットはエンジンを使用する場合、通常の原付と同じルールが適用される

 まずトゥクトゥクは、日本では「側車付自動二輪車」として分類されています。そのため、運転するには普通自動車免許が必要で、原付免許や二輪免許では運転することができません。

 また、公道を走るためにはナンバープレートの取得が必須となるほか、自賠責保険の加入も義務付けられています。

 続いて、シニアカーは法的には「歩行者」として扱われます。そのため運転免許は不要で、歩道を通行することが基本です。

 つまり、シニアカーは一般的な自動車やバイクのように、車道を走行することは不可。信号機のある交差点では、歩行者信号に従う必要があります。

 そしてモペットは、日本の道路交通法上「原動機付自転車」として扱われる乗り物。そのため、運転するには原付免許が必要です。

 また、モペットはエンジンを使用する場合、通常の原付と同じルールが適用されるため、最高速度は30km/hに制限されており、ヘルメットの着用も義務付けられています。

シニアカーは一般的な自動車やバイクのように、車道を走行することは不可
シニアカーは一般的な自動車やバイクのように、車道を走行することは不可

 一方で、モペットのなかには、定格出力が0.60kW(600W)を超えるものも存在しています。その場合は原付免許ではなく、自動二輪免許が必要となるため、事前に定格出力を確認しておくようにしましょう。

 また、ペダルでこぐだけの場合でも、車両の分類は変わらないため、歩道の走行や無免許、ヘルメットを着用せずに運転することは認められていません。加えて、トゥクトゥクと同様に、ナンバープレートの取得や自賠責保険へ加入も必須です。

 なお、これらの乗り物を運転する際には、事前に分類と必要な免許を確認し、無免許運転にならないよう注意することが重要です。

 特に、モペットは外見が自転車に近く、気軽に運転しやすいという点から、近年は取り締まり件数が大幅に増加。運転をする際は、それぞれの乗り物の特性を理解し、適切なルールを守りましょう。

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