エンジンが点火しない場合の要チェックパーツ! プラグ交換をする際の注意点とは

プラグ交換をおこなう際は作業ミスによってプラグのネジ山が潰れたり、エンジンに不要な負担をかけたりする可能性があるため、慎重に作業を進めることが大切です。では、安全にプラグを交換するためには、どのような点に注意すべきなのでしょうか。

作業ミスでプラグが折れることも!?

 バイクのスパークプラグは、エンジンの点火を担う重要な部品です。劣化すると燃焼効率が低下し、始動性や燃費の悪化につながることもあるでしょう。そのため、適切なタイミングで交換することが重要です。

 一般的に、プラグの交換目安は3000kmから5000kmとされていますが、イリジウムプラグなどの高性能タイプでは1万kmから2万km程度まで使用できる場合があります。

 ただし、走行環境やエンジンの状態によって劣化の速度が変わるため、定期的に状態をチェックするようにしましょう。

 プラグの交換を怠るとエンジンの始動が悪くなったり、加速が鈍くなったりとさまざまな症状があらわれます。これらの原因はプラグの摩耗であることが多く、その場合プラグの交換が必要です。

 しかし、いざプラグの交換をするとなっても、誤った方法で手順を進めてしまえばプラグが折れたり、エンジンに不調を来してしまうことも。

 そうならないために、具体的にはどのような点に注意すれば良いのでしょうか。

プラグ交換のひとつ目の注意点は、エンジンが完全に冷えている状態で作業を開始すること
プラグ交換のひとつ目の注意点は、エンジンが完全に冷えている状態で作業を開始すること

 まずひとつ目の注意点は、エンジンが完全に冷えている状態で作業を開始すること。エンジンが熱いまま作業をおこなうと火傷を負う危険性があるだけでなく、プラグホールのネジ山を傷める可能性も高まります。

 そしてふたつ目の注意点としては、適切な工具を使用すること。特にプラグレンチやトルクレンチを使用し、プラグの締め付けトルクを正確に管理することが重要なポイントです。

 締め付けが強すぎるとネジ山を損傷し、逆に弱すぎると振動でプラグが緩む恐れがあります。適切なトルクで締め付けることが、エンジンの正常な動作を維持するためのポイントと言えるでしょう。

 3つ目の注意点は、プラグキャップの装着です。キャップがしっかりと奥まで差し込まれていないと、接触不良を起こしてしまい、点火不良やエンジンの不調の原因となることも。

 作業後はエンジンを始動し、アイドリングの状態や異音の有無を確認することで、プラグ交換を安全かつ確実におこなうことができます。

折れたプラグを取り除く際は専用の「プラグエキストラクター」と呼ばれる工具を使用する
折れたプラグを取り除く際は専用の「プラグエキストラクター」と呼ばれる工具を使用する

 では、もし作業中にプラグが折れてしまったらどうすれば良いのでしょうか。

 プラグ交換中に誤ってプラグを折ってしまうのは、交換経験が浅い人が起こしがちな問題です。このような場合、無理に取り除こうとするとシリンダーヘッドを損傷させるリスクが高まるので、まずは冷静になり、適切な対処法を検討することが重要です。

 一般的に、折れたプラグを取り除く際は専用の「プラグエキストラクター」と呼ばれる工具を使用します。

 しかし、この作業は高度な技術と経験を必要とする上に、無理な作業はさらなる損傷や修理費用の追加につながる可能性があるため、自信がない場合や工具が手元にない場合は、専門の整備士に依頼する事がおススメです。

 なお、プラグが折れる主な原因としては過度な締め付けや不適切な工具の使用が挙げられます。

 日頃から適切なトルクでの締め付けや正しい工具の選択を心掛けることで、プラグの破損を未然に防ぐことができるでしょう。

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