2度見必至!? 全身クロームメッキの50cc原付 ホンダ「ゴリラ・リミテッド」は外に出すのがもったいない高級な仕上がり!!
ホンダの50cc原付レジャーバイク「ゴリラ・リミテッド」は、1979年に発売された特別仕様車です。高級感あふれるクロームメッキの外装に本革風シートで、メーカーカスタムならではのユニークなモデルでした。
外に出すのはもったいない!? ビッカビカのメーカーカスタム
ホンダの原付レジャーバイク「モンキー」の兄弟車である「ゴリラ」が登場したのは1978年です。クルマに積める機能もあった「モンキー」と同様の車体構成ながら、「ゴリラ」は大容量9Lの燃料タンクを搭載し、目的地まで自走できるバイクとして人気モデルの仲間入りを果たします。

デビューの翌年には「ゴリラ」の車体全体にクロームメッキを施した特別仕様車「ゴリラ・リミテッド」が発売されました。今で言うところのメーカーカスタム的な特別仕様車の登場に、バイクショップや街で見かけるとその眩しい高級感に驚いたはずです(同様にメッキを施した「モンキー・リミテッド」も同時発売されています)。
標準仕様の「ゴリラ」に対して、フレームやスイングアーム、前後のフェンダーとホイール、フロントフォークにハンドルまわり、ライトケースに前後キャリア、左右のペダルにサイドカバー、チェーンケースと、徹底的にクロームメッキが施されています。
エンジンにもポリッシュやシルバー塗装が追加され、マフラー本体やヒートガードまでピカピカです。
もちろん、ハイライトは鏡の様に景色が映り込む燃料タンクです。
標準仕様と同じ四角い形状の燃料タンクは、横から見ると大きな面積を占めるため、ステッカーを貼ったりカラーリングを変更したりと、個性を表現するキャンバスとも言えます。
そこがツルリとしたメッキですから、見た目はほぼ鏡です。もはや主張があるのか無いのか分からないほど景色が映っています。
さらに、巧みに高級感を演出しているのが本革風のブラウンのシートです。こちらも形状は標準「ゴリラ」と同様ですが、アクセントとしてモールから鋲打ちにしているなどの細工も見逃せません。

標準仕様の「ゴリラ」に対して3万円ほど高い価格設定でしたが、購入したファンにとっては価格差以上に満足できる仕上がりだったのではないでしょうか。
その後、1985年には「モンキー」と「ゴリラ」にパールミルキーホワイトで塗装された特別仕様車も登場しています。
またメッキ仕様の「モンキー」としては、1984年にはゴールドメッキを施した限定車、2017年のクロームメッキを施した「モンキー・50周年スペシャル」が発売されています。
ホンダ「ゴリラ・リミテッド」の当時の販売価格は13万8000円です。
■ホンダ「Gorilla LTD」(1979年型)主要諸元
エンジン種類:空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ
総排気量:49cc
最高出力:2.6PS/7000rpm
車両重量:59kg(乾燥)
【取材協力】
ホンダコレクションホール(栃木県/モビリティリゾートもてぎ内)
Writer: 柴田直行
カメラマン。80年代のブームに乗じてバイク雑誌業界へ。前半の20年はモトクロス専門誌「ダートクール」を立ち上げアメリカでレースを撮影。後半の20年は多数のバイクメディアでインプレからツーリング、カスタムまでバイクライフ全般を撮影。休日は愛車のホンダ「GB350」でのんびりライディングを楽しむ。日本レース写真家協会会員










