「アジフライではないが十分に美味しい!」 アメリカ南部のバイク旅で見つけたキャットフィッシュフライの意外な魅力 ご飯のおかずにもなりそう!!
ハーレーでアメリカ南部を走り抜けた筆者(増井貴光)が、アリゾナ州で味わったその土地ならではの美味しい料理を紹介します。
「これはイケる!」思わず唸ったナマズのフライに大満足
美味しいアジフライを求めて、筆者(増井貴光)が訪れたのは……と、いつもだったらそう言いたいところですが、今回は違います。しばらくアメリカに滞在していたため、その土地ならではのローカルフードを紹介したいと思います。

ということで、やってきたのはルイジアナ州です。アリゾナ州のフェニックスで友人からハーレーダビッドソン「ロードキング」を借りた筆者は、ニューメキシコ州~テキサス州を走り抜け、ルイジアナ州のニューオリンズに到着しました。
ここは筆者にとって、アメリカの中でも一番好きな街です。文化の中心地になるフレンチクオーターは音楽が溢れていてとても素敵なのです。
ニューオリンズと言えば、ケイジャンフードとクレオール料理が有名です。クロウフィッシュ(ザリガニ)を使った料理やジャンバラヤ、ガンボなど美味しい料理が楽しめます。もちろんアジフライを探してみましたが、無さそうでした。
次に向かったのは、町の北側からポンチャートレーン湖を渡る全長約23マイルのコーズウェイブリッジです。この橋は世界最長の連続水上橋だそうです。渡った先のマンデビルという街で友人と待ち合わせです。
友人に「フィッシュフライが食べたい」とリクエストして案内されたのは「Mandeville Seafood Market & Eatery」です。シーフードマーケットと飲食店(Eatery)なので、フィッシュフライも種類があるのでは? と期待が膨らみます。
入ってすぐのスペースはフィッシュマーケットで、数種類の魚やエビだけでなくルイジアナらしくザリガニが並んでいます。レッドフィッシュなど海の魚も並んでいますが、残念ながら鯵はいませんでした。
隣の部屋へ移動するとレストランになっています。カウンターの上に書かれたメニューを見ると、ニューオリンズと同じくケイジャンやクレオール料理のようです。
マーケットに鯵がいなかった時点でアジフライに期待はしていませんでしたが、メニューにあるフィッシュフライはキャットフィッシュだけです。
キャットフィッシュは直訳すると「猫魚」ですが、ネコザメなどではなくナマズのことです。ということは「シーフードではないじゃないか」などと細かいことは言わず、友人が「Shrimp/Catfish(シュリンプ/キャットフィッシュ)」のプレートと「Gumbo(ガンボ)」をオーダーしてくれました。

待つこと数分で料理が出来上がってきました。付け合わせはトーストにコーンナゲット、フレンチフライです。ガンボにもトーストが付きます。ニューオリンズと言えばガンボです。一般的にはセロリ、玉ねぎ、ピーマンに加え肉やシーフードで作ったスープで、ライスを入れていただきます。
シュリンプは小エビを焼いたもの、キャットフィッシュはフライになっています。子供の頃に釣ったナマズを調理してもらって食べた記憶はあるのですが、味は全く覚えていません。アメリカ南部育ちの友人によると特別なものではなく、普通に食べる魚だそうです。
フライドチキンのようにそのまま手に取っていただきます。フリッターのような衣はサクサクと言うよりちょっとソフトな食感。ナマズそのものはフワフワ食感で味は淡白ですが、脂が乗っていて美味しいです。
プレートに添えられたトマトソースらしきものとレモンをかけていただきます。「これはイケる!」アジフライとは違いますが十分に美味しいではないですか! 日本的な中濃ソースやとんかつソース、醤油などがあればご飯のおかずにも良さそうです。
続いてエビをいただきます。何かスパイスと炒めているようですが定かではありません。箸休め的にコーンナゲットを食べてみるとコロッケ的な味と食感です。
そしてナマズに戻ります。今度はソースとレモンにルイジアナ産のホットソースをかけて食べてみます。アメリカのディープな味がホットソースで引き立ちます。
アメリカをバイクで旅すると、どこに行っても同じファーストフードやガスステーションに併設されているコンビニを見かけます。食事も面倒になってハンバーガーやサンドイッチで済ませてしまうことも少なくありません。そんな日が続いた後に、その地方ならではの食事ができると旅感がぐっと上がります。
アジフライとは出会えませんでしたが、ボリュームたっぷりの美味しい食事ができて大満足な筆者でした。

Writer: 増井貴光
旅をライフワークにバイク専門誌などで活躍するカメラマンでコラムニスト。国内だけでなく、アメリカでランドスピードレースやドラッグレースの撮影を続けている。著書としてユタ州ボンネビルで最高速に挑戦するライダーを撮影した写真集『bonneville』と、ルート66を実際に走って撮影した『movin’on』がある。また撮影だけでなく、イベント等の企画・運営にも携わるなどその活動は幅広い。愛車はハーレーFLTRXS、ホンダXR250とCT110
















