日本の味とはちょっと違う? オクラホマ州で日本食レストランを経営する友人に聞いたアメリカンテイストとは 美味しいアジフライを求めて走る旅

アジと言えばアジフライ! というライダーのために、美味しいアジフライを味わえる店を紹介します。アメリカをバイクで旅している間に、オクラホマ州で日本食レストランを経営する友人を訪ねました。

走りに走って、アメリカの人の口に合わせたアジフライを味わう

 美味しいアジフライを求めて、筆者(増井貴光)が訪れたのはアメリカ合衆国のオクラホマ州です。じつは1カ月ほど前からレースの取材などで渡米していました。

メインディシュの「アジフライ」にはスパイシーマヨととんかつソース。付け合わせはインゲンのフライ
メインディシュの「アジフライ」にはスパイシーマヨととんかつソース。付け合わせはインゲンのフライ

 アリゾナ州でハーレーダビッドソン「ロードキング」を借り、ルイジアナ州まで走ってきましたが、そろそろ戻らないとなぁと考え始めたところで思い出したのが、オクラホマ州で日本食レストランを経営する友人のことです。

 場所を調べてみると650マイル(1000km強)ほどの距離です。インターステイツ(州間高速道路)の制限速度が70~80マイル(約112~128km/h)なので、この日のうちに到着できるかも? と走り出しました。

 インターステイツだけだと走ることに飽きてしまうので、ナショナルハイウエイ(国道)や州道なども走って景色の良い場所で停まって撮影していると、結局当日に着くことはできませんでしたが、ミシシッピー州、アーカンソー州を経由してオクラホマ州に入りました。

 アメリカに来ると、毎日欠かせないイベントはサンセット(日の入り)です。この日も素晴らしい夕景を眺めてラッキーと思ったのですが、陽が沈む時間は午後7時半くらい。残照まで見ていると8時を過ぎてしまいます。それから宿を探します。

 10年くらい前までは、直接モーテルに行って空き部屋があるか聞いていたのですが、スマホが普及した現在は、ホテルの予約サイトで簡単に探して予約ができます。イージーに旅が出来る時代になりました。

 筆者がバイクでアメリカを旅する時は、ホテルよりロードサイドにある昔ながらのモーテルを選びます。バイクを部屋の前の駐車場に停めれられるのが一番のメリットで、なにより昔ながらのロードトリップを感じられるのが良いのです。

 この日は良い雰囲気のモーテルを比較的安く予約できたのですが、結局夜10時近くまで走ってしまいました。

 翌朝8時頃にモーテルを出発。目的地まではフリーウエイで1時間ほどの距離なのですが、一般道をフラフラ走ったせいもあって倍以上の時間がかかって無事に目的の店「HAPA JAPANESE CUISINE(ハパ・ジャパニーズ・キュイジーヌ)」に到着しました。

オクラホマ州のオワッソにある日本料理のレストラン「HAPA JAPANESE CUISINE(ハパ・ジャパニーズ・キュイジーヌ)」を訪れた
オクラホマ州のオワッソにある日本料理のレストラン「HAPA JAPANESE CUISINE(ハパ・ジャパニーズ・キュイジーヌ)」を訪れた

 場所はタルサの北にあるオワッソという街です。久しぶりに会う友人の田中大輔さんが記憶とあまり変わっていなかったことと、日本語で会話ができてホッとする筆者でした。

 この日は土曜日でランチタイムの営業は無かったのですが、少し話をしたところで特別にどんどん料理を出してくれました。貸切状態です。

 まず出てきたのは牛肉のたたきをサラダ風に盛り付けたものと、マグロのマリネです。場所柄、日本人が来店することはまず無いとのことで、日本食をアメリカの人にも受け入れやすくアレンジしています。

 次に出てきたのは刺身です。ノルウェー産のアトランティックサーモンと正体不明(?)の白い切り身。これが人間には消化できない脂のため、アメリカでは州によって禁止されているバラムツだそうです。

 普通に美味しいサーモンを食べた後に恐る恐るバラムツをいただきます。マグロのような食感が人気とのことですが、トロの脂だけを固めた感じでしょうか、味は確かにマグロ風です。

 続いてメインディッシュです。フライドライスに味噌汁、そしてアジフライではないですか! 筆者が来たから特別に、という訳ではなくレギュラーメニューなのです。

 日本と違うのは真鯵ではないことでしょうか。小さめのアジフライに田中さんお手製のオリジナルソースが2種、付け合わせはオニオンパウダーを使ったインゲンのフライです。通常メニューの「AJI FRY COMBINATION」ではアジフライが3枚です。

 早速食べてみます。サイズは小さめですが厚みはそこそこあります。衣はサクサクで歯応えがあり、身はほっこりしていて日本のアジフライと差はありませんが、かなり淡白な味で、脂が乗った真鯵という感じではありません。田中さんによると魚臭さがあると敬遠されてしまうそうです。

 オリジナルのソースは、とんかつソースとスパイシーマヨソースです。通常だとこの他にスイートチリソースが選べるそうです。スパイシーマヨで食べてみると、甘い中にピリッとした辛味があってアメリカ的な味。意外とアジフライに合います。

 筆者的にかなり嬉しかったのが味噌汁です。けんちん汁風で七味がかけてあります。「AJI FRY COMBINATION」に白飯と味噌汁で定食にもできるそうですが、田中さんは変化球でフライドライスを出してくれました。エビがたっぷり入っていてこれがまた美味しい。

 どの料理も美味しくて満足しきり。食後にはグリーンティーをいただいて一息。しばらく田中さんとの会話を楽しんで、再会を誓って道に戻りました。

 次に向かったのは、チャンドラーという街です。この街に住んでいる、「ROUTE66」の歴史や史跡の保存や名所などを案内している日本人の日下部眞理子さんに会うためです。

 チャンドラーは「ROUTE66」上にある歴史の長い小さな町で、日下部さんはビジターセンターに常駐しています。数日前にも「ROUTE66」を走る日本からの大学生を迎えたそうです。

 案内してもらった「ROUTE 66 INTERPRETIVE CENTER」では筆者も写真を展示するプランがあり、そこでもいろいろ話をさせていただき、チャンドラーの街を後に「ROUTE66」を西に向かいました。

【画像】道は続くよどこまでも!? 米国オクラホマ州でありついたアメリカンテイストのアジフライを見る(24枚)

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Writer: 増井貴光

旅をライフワークにバイク専門誌などで活躍するカメラマンでコラムニスト。国内だけでなく、アメリカでランドスピードレースやドラッグレースの撮影を続けている。著書としてユタ州ボンネビルで最高速に挑戦するライダーを撮影した写真集『bonneville』と、ルート66を実際に走って撮影した『movin’on』がある。また撮影だけでなく、イベント等の企画・運営にも携わるなどその活動は幅広い。愛車はハーレーFLTRXS、ホンダXR250とCT110

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