かつて「私も好きだった」 武藤経産相 13回目を迎える『バイク・ラブ・フォーラム』に期待と注視

バイク産業の振興を目的にした会議「バイク・ラブ・フォーラム」(=BLF)が、2025年で13回目の開催を迎えます。国内外の課題に対してその進捗状況などについて評価を重ねてきた経済産業省は、目前に迫った第13回に期待を表明しました。主催団体である経産省の武藤容治経産相も、中型免許(普通二輪)を持つライダーでした。

13回目は「バイクで町おこし」の埼玉・小鹿野町で開催

 二輪車産業振興のための会議「バイク・ラブ・フォーラム(BIKE LOVE FORUM)」(以下、BLF)の開催を前に、2025年9月16日、主催団体である経済産業省の武藤容治経産相が次のようにコメントしました。

「今年もバイク産業の振興に寄与するイベントになることを期待する」

2025年9月19日(金)に開催される「第13回 BIKE LOVE FORUM in 埼玉・おがの」に関連して、「寄ってけ~な!おがのツーリングキャンペーン」(8月1日~11月30日)が実施されている
2025年9月19日(金)に開催される「第13回 BIKE LOVE FORUM in 埼玉・おがの」に関連して、「寄ってけ~な!おがのツーリングキャンペーン」(8月1日~11月30日)が実施されている

 BLFは、経済産業省と地方自治体、製造と販売、モータースポーツ競技に関連するバイク関連のほぼすべての団体が参加し、コロナ禍を除き毎年開催されてきました。

 会議の開催が地域振興に役立つように、開催地は毎年変わります。2025年は9月19日、埼玉県・小鹿野町の協力を得て「小鹿野町文化センター」が会場となります。

 経済産業省は自動車課が中心となり、参加団体とバイク環境に関係する課題を共有。BLFでは毎回、ロードマップに基づいた取り組みの振り返りも担っています。武藤経産相は現状でバイク産業における課題について次のように話しました。

「二輪車産業は世界販売台数の5割を日本が占め、世界に冠たる産業であることは間違いない。国内市場は1980年代以降、減少傾向が続いている現実。そういう状況を踏まえて、産業振興、市場発展、バイク文化創造を目的とした取り組みとしてBLFを毎年開催している。このフォーラムを含めて、引き続き官民連携で国内市場の活性化、二輪車産業の競争力強化に向けた課題解決に知恵を出していかないといけないと考えている」

新基準による原付の登場と電動化

 武藤氏のプロフィールなどへの記載もなく、ほとんど知られていなかったが、この日の会見では武藤氏自身がライダーだったことを明かしました。

武藤容治経産相(撮影=中島みなみ)
武藤容治経産相(撮影=中島みなみ)

「私も昔、モンキーとかダックスに乗った時代がありました。サラリーマン時代に中型免許をとった経緯があるので、二輪は好きです」

 ホンダの50cc原付の「モンキー」や「ダックス」は一度生産を中止し、2017年から125ccクラスのバイクとしてそのモデル名が再登場しました。

 2025年11月からは、すべての50ccエンジンの原付が排出ガス規制強化の影響を受けて生産中止に追い込まれます。経産相を中心として車両規制を担う国土交通省が法令改正を行い、原付免許で運転できる車両を排気量125cc以下、最高出力4.0kW以下のエンジンまで区分を引き上げました。新しい原付クラスの誕生です。

 ただ、従来の50cc原付クラスは2024年の新車販売で約9万台の市場規模がありました。バイク販売台数のボリュームゾーンを担ってきた原付クラスですが、2026年からは、このすべてクラスのすべてのモデルが前述の基準に沿った125ccバイクと電動バイクに置き換わります。

 最高出力4.0kWの125cc新原付も電動車も、車両価格は上昇することが見込まれ、好調だった国内販売にブレーキがかかることが不安視されています。

 この点についても武藤氏は言及しました。

「(新基準原付の)改正を受けて一部メーカーでは、新しい基準に沿ったコンセプトモデルを発表する動きもあると聞いている。引き続きメーカーの動きを注視したい。原付市場も多様化しているが、自動車もそうだが、基幹産業のような形で二輪についても注視をしていかないといけない。海外に行くと、非常に二輪の世界は、まだまだ強いものを持っている。そういう中で、産業として支援しないといけない。もうひとつは電動化の動きがバイクでも入っている。自動車だけでなく、二輪の電動化も産業として考えていかないといけない」

 新しい基準の原付バイクは、11月1日からのジャパンモビリティショーでの展示も期待されています。

【画像】一体どんな内容なの? 『BLF』の昨年開催の模様を見る(7枚)

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Writer: 中島みなみ

1963年生まれ。愛知県出身。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者を経て独立。行政からみた規制や交通問題を中心に執筆。著書に『実録 衝撃DVD!交通事故の瞬間―生死をわける“一瞬”』など。

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