バイクの乗り味だけじゃなく「コーヒー」の味わいも「チューニング」で変わる!! 違いを楽しむ晩夏の一日 デイドリップ通信Vol.33

バイク乗りのコーヒー店主、黒田悟志さんによる連載コラム。今回はバイクとコーヒーそれぞれチューニングした味わいを楽しむひと時についてのお話です。

チューニングしたバイクとコーヒーを同時に味わう

 こんにちは、Day Drip Coffeeのクロダです。都内で小さなコーヒー屋をやっている、バイク好きの店主です。このコラムは「バイクとコーヒー」をテーマに、二つの世界を行き来して感じる様々なトピックをお届けしています。今回のテーマは「チューニングの違いを楽しむ」です。

 バイクの乗り味もコーヒーの香味も、チューニングを変えることでその味わいが変化しますよね。期せずして同じタイミングでチューニングを変えた二つの味わいを試すため、バイクでショートツーリングに出かけました。

筆者(黒田悟志)がブレンドしたオリジナルドリップバッグ
筆者(黒田悟志)がブレンドしたオリジナルドリップバッグ

 コーヒーのチューニングって何だ?? と思われるかもしれませんが、焙煎機やエスプレッソマシンなどの機器類はもちろん、ハンドドリップでも湯温や豆の挽き具合などいろいろあります。今回はブレンドの調合、それも当店オリジナルのドリップバッグのためのブレンド作りです。

 旧ロットが完売間近だったための追加生産なのですが、コーヒー豆の価格高騰が激しく、今までと同じ豆が手に入らなくなったため、違う豆で同じ味わいに調整する必要がありました。極力品質を落とさず、でも価格は抑えめの商品にするためアレコレ工夫して出来たのが、今回の新しいブレンドによるドリップバッグです。パッキング専門の会社に依頼していた物がようやく到着したところでした。

 一方のバイクに関してですが、自分はメカに詳しくないもので、基本的なメンテ以外はショップにお任せしています。少し前の定期点検では「チェーンはそろそろ交換ですねー」と言われていました。そこでショップの方に相談し、純正部品よりクオリティの高いチェーンに変えてみることに。また自分はツーリング指向なので、発進加速より高速重視にしてみたくて、ドライブ側スプロケットの歯数を1丁上げてみることにし、先日その交換がちょうど完了したところでした。

筆者(黒田悟志)の愛車、ヤマハ「XSR155」。チェーン交換とともに、高速での巡航に適した仕様となるようにスプロケットの丁数を変更しました
筆者(黒田悟志)の愛車、ヤマハ「XSR155」。チェーン交換とともに、高速での巡航に適した仕様となるようにスプロケットの丁数を変更しました

 チューニングを変えたバイクとコーヒー。この二つの味わいをいっぺんに試してみようと思い立った僕は、熱湯を入れた水筒とカップ、それに新作のドリップバッグをカバンに詰めて、箱根へ向かうことにしました。平日のお昼前、東名高速はそれなりに渋滞しましたが、それ以降は空いていて快適な道のりです。バイクの変化はさすがに僕でも分かるくらい。メカニカルノイズも減少し、巡航速度のギアも一つ下がりました。

 ちょっと遠回りして、西湘バイパスで太平洋の眺望を楽しんだ頃にはお腹も空いてきました。いったん小田原漁港へ立ち寄り海鮮のランチでチャージをしてから、いよいよ箱根路です。向かったのは箱根ターンパイク。山頂の大観山あたりでドリップバッグを試してみようと思ったのでした。料金所を抜けるとすぐに長いヒルクライムの始まりです。

 スプロケット交換の影響でトルク感がやや下がったため、同じような速度で登坂するにもギアを一つ落とす感じです。でも特に困るようなことはなく、走りたい速度に合わせて適切なギアを選択することに変わりありません。数台の車とすれ違った他にほぼ誰もいないワインディングを気持ちよく駆け抜けたところで、ちょうど目的地の山頂に着きました。
 レストハウスの向かい側、公園のようなスペースにベンチを見つけ、そこでドリップすることにしました。封を切ると芳ばしい香りが鼻先をかすめます。

 自宅を出発する時は熱過ぎだったお湯も、ドリップにちょうど良い感じに落ち着いています。静かに抽出を終えると、早速一口。新作のブレンドは今までより少し軽やかで、飲みやすく仕上がっていました。ドリップバッグが飲まれるシチュエーションに、この軽やかさは向いていると思いました。

 ただしコーヒーは、時間の経過と共にその味わいが変化していきます。今後出来立てホヤホヤの味わいからどんな方向に落ち着いていくのか、しっかりチェックしていく必要もあります。バイクも部品が馴染んで行くことで乗り味は変わっていくかもしれませんね。メンテナンスはその都度行いつつも、経過を見届ける必要があるというのは同じだと思いました。

 とは言え、ひとまず自分なりにチューニングしたバイクで山頂まで走り、新たに作った自分のコーヒーを飲むというのは格別です。遠く芦ノ湖を眺めつつ、そんな一杯のコーヒーを味わう午後のひと時。もしかしたらこういうのを幸せと呼ぶのかもしれません。

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Writer: 黒田悟志

世田谷の自家焙煎カフェDay Drip Coffee店主。自転車ロードバイクに20年ほど乗ってきたが、2年前オートバイに目覚めて自動二輪免許取得。両足2気筒から4スト単気筒へ。昨年はSSTRにも初参加しバイクライフを堪能中。

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