目指せ完食!? 食べて、走って、また食べる! 地元グルメを味わい尽くすサイクリングイベント『第10回南魚沼グルメライド』体験!!
自転車で走るほどに現れるご褒美は、南魚沼(新潟県)のグルメと景色です。「きりざい丼」にカレーうどん、焼肉丼、新米のおにぎりを頬張りながら、黄金色の稲穂と八海山を望むサイクリングイベントに参加しました。
黄金色の稲穂とご馳走の中を走る『第10回南魚沼グルメライド』体験記
2025年9月13日、越後三山のひとつ八海山を望む新潟県南魚沼市に、全国からサイクリストが集まりました。稲刈り時期の黄金色に輝く田んぼを舞台に、地元グルメを味わい尽くすサイクリングイベント、今年で第10回を迎えた「南魚沼グルメライド」に参加するためです。今回は「南魚沼サイクルフェスタ」の一環として開催され、翌日からは国内最高峰のロードレース「J Pro Tour」も行われました。

コースは2種類用意されています。100kmのフルコースと、三国川(さぐりがわ)ダムと八海山のヒルクライムを省いた65kmです。私(筆者:才田直人)は100kmに挑戦しました。
15人ほどのグループごとに1分間隔でスタートするため混雑は少なく、序盤から快適に走り出せます。スタート地点には早速、南魚沼らしい朝ごはんが用意されていました。
最初に味わったのは、0kmエイドの「きりざい丼」です。南魚沼産コシヒカリに刻んだ漬物や野菜、納豆をのせた郷土料理で、塩気と旨みがご飯に絡み、スタート前のエネルギー補給にぴったりです。
走り出してわずか20km、第1エイドで待っていたのは「カレーうどん」です。米粉を使った麺にきのこがたっぷり入っており、南魚沼の山の幸を感じられます。さらに「バター餅」がデザートとして登場。もちもちの食感にバターの香りが広がり、つい笑顔になりました。序盤から満腹感に包まれつつ、ここからはいよいよ脚力が試されます。
三国川ダムの激坂と「桃太郎アイス」
名物区間のひとつが「三国川ダム」です。翌日のJ Pro Tour南魚沼ロードレースの舞台となるコースです。距離1.5km、平均勾配8.5%で、後半にかけて斜度が増し、脚を容赦なく削っていきます。

必死にペダルを踏み込み、激坂を登り切った先で出迎えてくれたのは新潟名物「桃太郎アイス」です。いちごシロップ味のかき氷を固めたようなシャリシャリ食感が、火照った体を癒してくれます。ダム湖越しに広がる田園を眺めながら味わうアイスは格別でした。
次のエイドは参加者待望の「焼肉丼」です。厚切り豚肉がドンとご飯に盛られ、甘辛いタレが白米に染みています。南魚沼産コシヒカリとの相性は抜群で箸が止まりません。
満たされたお腹を抱えつつ、最後の難所「八海山」へ。標高1778mの霊峰を仰ぎながら、緩やかな登りを進みます。終盤は勾配が増し、精神的にも堪える区間です。しかし、ここでも嬉しいご褒美がありました。

ヒルクライムのフィニッシュ地点である八海山ロープウェーの山麓駅で振る舞われるのは、自転車乗り定番の補給食「羊羹」です。しっかりした甘さが80kmを越えた体に染み渡ります。「おかわりどうぞ!」の声に甘え、気づけば3つもいただいてしまいました。冷たい八海山の湧水でボトルを満たし、最終区間へ向かいます。
残り10kmを切ったところで登場するのは新米のおにぎりです。南魚沼産コシヒカリの甘みをダイレクトに感じられる、シンプルながら贅沢な一品です。お腹も心もいっぱいにしながら、フィニッシュを目指します。
最後は黄金色の稲穂が風に揺れる農道を駆け抜けます。追い風に背中を押され、脚も心も満ち足りたままフィニッシュへ。完走後は日本酒で有名な八海山が作る「あまさけ」が振る舞われ、疲れた体をやさしく包み込んでくれました。
これにて南魚沼グルメライドは無事「完食」です。
ゴール後も続く、南魚沼の魅力
イベント会場では、翌日にレースを走るプロチームのトークショーや、BMXフリースタイルのパフォーマンスが行われ、走り終えてからも楽しみは続きます。地元グルメの出店もあり、「もっと食べたい」という大食い参加者の欲望もしっかり満たしてくれます。

ライド後は温泉で疲れを癒すのもよし、翌日以降に開催されるJ Pro Tourでトップ選手たちの走りを観戦するのもよし。南魚沼の味覚、景色、自転車の魅力を余すことなく楽しめるのが「南魚沼グルメライド」の醍醐味です。
第10回を迎えた今年も、南魚沼は温かく参加者を迎えてくれました。来年もまた、黄金色の稲穂の中を走り抜け、地元の味に舌鼓を打つ日が楽しみでなりません。
Writer: 才田直人
1985年生まれ。学生時代に通学用に購入したロードバイクをきっかけにトレーニングを開始。サイクルロードレースの全日本選手権参戦やフランスでの選手生活、国内での社会人兼選手生活を経て2023年に引退。日本だけでなく東南アジアなど自転車旅をこよなく愛し、現在はワーケーション自転車旅を続けている。専門的な知識と経験でTV出演やヒルクライムイベントのアテンド、講師なども務める。












