ライダーの“快適性”にも影響“大”!! “高速域”で差が出る重要要素!? 走りを左右する「空力」とは?

バイクには様々な専門用語が存在しますが、この企画ではそうした「バイク用語」について解説していきます。今回は「空力」についてです。

カウル形状が性能を決める空気との戦い

 バイクには様々な専門用語が存在しますが、この企画ではそうした「バイク用語」について解説していきます。今回は「空力」についてです。

 走行中の車体に対して空気の流れが及ぼす影響のことを「空力」と言います。

 空力には空気抵抗や揚力、直進安定性などが含まれ、これらを数値化したものが「空気抵抗係数(CD値)」です。この数値が小さいほど空気抵抗が少なく、高速走行時の伸びや燃費性能に優れます。

 しかしバイクの場合、単に抵抗を減らせばよいというものではなく、車体の安定性やライダーへの風圧も重要な要素になります。

スズキ「GS1200SS」(2001年)は、1980年代の耐久レーサーをイメージさせる丸く大きなカウリングや2眼ヘッドライトが特徴
スズキ「GS1200SS」(2001年)は、1980年代の耐久レーサーをイメージさせる丸く大きなカウリングや2眼ヘッドライトが特徴

 スーパースポーツモデルでは、前面投影面積を抑えたカウルやスクリーン形状により、空気を効率よく後方へ流します。近年はMotoGPマシンの影響もあり、ウイングレットを装着して高速域でのフロントの浮き上がりを抑える設計も一般化しました。

 一方、ツアラーやアドベンチャーモデルでは、防風性を重視した大型スクリーンやワイドなカウルを採用し、長距離走行時の疲労軽減を図っています。

 空力は単なるスピード追求のための技術ではありません。横風への耐性や直進安定性、さらにはライダーの快適性にも直結します。

 高速道路での巡航が楽に感じられるかどうかも、実は空力設計の差が大きく影響しています。

バイクのシルエットはデザインだけで決まるのではなく、空気との関係性によって形づくられていると言っても過言ではないのです。

 ちなみに、過去には現在では考えられないような一風変わった形状のフェアリングも存在していました。

【画像】こんなデザインも存在!? オモシロ空力パーツを装備するバイクを画像で見る(32枚)

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