2つの意味を持っている!? 往復運動を回転に変える! エンジンの心臓部に備えられた「クランク」とは?

バイクには様々な専門用語が存在しますが、この企画ではそうした「バイク用語」について解説していきます。今回は「クランク」についてです。

ピストンの動きを推進力へ変換

 バイクには様々な専門用語が存在しますが、この企画ではそうした「バイク用語」について解説していきます。今回は「クランク」についてです。

 クランクとは、エンジン内部でピストンの上下運動を回転運動へと変換する機構のことです。

一般的には「クランクシャフト」と呼ばれ、燃焼によって押し下げられたピストンの力をコンロッドを介して受け取り、その往復運動を円運動へと変えます。

 この回転がトランスミッションへ伝わり、最終的に後輪を回してバイクを前進させるのです。

ピストンの上下の動き(直線運動)を「回転運動」に変換するクランクシャフト。画像はホンダ「NSR250R」のクランク
ピストンの上下の動き(直線運動)を「回転運動」に変換するクランクシャフト。画像はホンダ「NSR250R」のクランク

 クランクの設計はエンジン特性に直結します。単気筒と多気筒では構造やバランスの取り方が異なり、振動や回転フィーリングにも影響します。

 また、たとえば同じ並列2気筒でも、クランク角、いわゆる位相の違いによって鼓動感やトラクションのかかり方が変わります。180度や270度といった設定の差は、出力特性だけでなく乗り味そのものに個性を与える要素なのです。

 一方で、教習所の技能課題において直角の細いコーナーが連続する区間も「クランク」と呼ばれます。道路形状が折れ曲がった形に見えることが由来で、低速でのバランスや正確な操作を確認するためのセクションです。

 同じ名称でも、文脈によって意味が異なる点も押さえておきたいところです。

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