余白に込められた意味とは? バイク王の「バリバリ伝説」CM制作秘話 熱き“バイク愛”と語られた全貌!
2026年2月2日、漫画「バリバリ伝説」を起用したバイク王の新CMが公開されました。1980年代のバイクブームの象徴とも言える作品を起用したこともあり、そのシンプルかつ真っすぐなメッセージ力に驚いた人も多いことでしょう。そんな渾身(こんしん)の新CMに込められた意義は何なのでしょうか。
「バリバリ伝説」起用はこうして決まった
漫画「バリバリ伝説」を起用したバイク王の新CMが、2026年2月2日に公開されました。「バリバリ伝説」は1980年代のバイクブームの象徴とも言える作品です。2月18日、新CM制作の舞台裏を取材しました。
東京・渋谷の会議室に集められた取材陣に貴重なお話を聞かせてくれたのは、バイク王&カンパニー代表取締役CEO・澤篤史氏(以下の座談会中は「社長」で表記)、FIELD MANAGEMENT EXPAND クリエイティブディレクター・松井一紘氏、T&T TOKYO アートディレクター・トミタタカシ氏、元オートバイライダー/レーシングライダー・宮城光氏の4人です。

今回のCM制作にあたって、「バリバリ伝説」の起用を最初に提案したのは、クリエイティブディレクターの松井氏でした。
松井氏:
「このお仕事をさせていただく数年前からバイク王さんにはお世話になっていたのですが、店舗に行ってスタッフのみなさんと話をすると、みなさんすごくバイクが好きなんですよ。いつかこの本性を隠さずにストレートにそのまま出した方が絶対にいいな、その方がバイク愛を広げられるし、(バイク愛が)返ってくる。それを伝えるべきなんじゃないかな、と考えていました。
そのため、今回のCM制作にあたって、何を提案してもよいと澤社長におっしゃっていただいた時に、じゃあ今こそそれをぶつけるべきだと思いました」
80年代の「熱い思い」継承へ
そんな松井氏の提案を聞いた澤社長は鳥肌が立った、と振り返ってくれました。
澤社長:
「当社は10年ほど前から小売り、お客さまにオートバイを売るという事業もスタートしましたが、最初はバイクの買取専門店として創業したため、いまだに買取専門店のイメージが強いのです。そこでバイク文化の継承という観点において、どういう解決案があるのか、ご提案をいただきたいという話をしました。
松井さんから『バリバリ伝説』を起用したいと言われ『そう来たか!』と鳥肌が立ちました。すごくかっこいい印象が強い一方で、若い人が『バリバリ伝説』を知っているのか、という不安もありましたが、自分自身の感性を大事にしたいという気持ちがあったので起用を決めました。『バリバリ伝説』が盛り上がった80年代の熱い思いを継承していくことが、未来のライダーにとってすごく大事なのではないかと思いました。
80年代には国内でものすごくバイクが盛り上がっていましたが、今は当時に比べると少し元気がなくなってしまっています。『バリバリ伝説』というすごく強いIP(編注:キャラクターなどの知的財産)に乗せて、われわれのやりたいことをいかに伝えていくか。

もう1つ、社員に対してのメッセージもありました。単なるオートバイの売買だけではなく、お客さまの思いをつなぐ仕事ですよ、と。特にオートバイに関しては趣味嗜好(しこう)品であって、生活の必需品ではないことから考えると、すごく思いが入っているものだと考えるのです。『バイク愛と』というのはお客さまに対して『バイク愛をつないでいきます』という気持ちもあるのですが、社員に対して『バイク愛を受け止めるんだ』という意味も持ち合わせているのです。
僕自身、バイクに乗ったことですごく人生が豊かになりました。いろんな人とも出会えたし、いろんな経験ができたし、いろんな景色も見られました。すごくバイクに感謝しているし、だからこそこの業界をもっといいものにしていかなきゃいけない、その一助になれればうれしい、という思いでこの業界にいます。
おこがましいかもしれませんが、バイク王としてだけでなく、バイク業界としてマスメディアにバイクを出し続けていくことが大事だと思っています。今はメーカーさんもオートバイのCMをほぼ出していないので、だからこそバイク王がCMを出していくことが、バイク業界の火を絶やさないためにできる恩返しなんじゃないかと思っています」






