今年も「春の全国交通安全運動」実施 近年見かけるようになった「ペダル付き電動バイク」 なんで捕まってるの?

近年、都心部を中心に「ペダル付き電動バイク(モペット)」を見かける機会が増えています。法律上は原動機付自転車に分類されるため、運転には免許や車体にはナンバープレート等が必須となります。全国交通安全運動期間中に取り締まりの現場を多く見かけるとの声が上がっています。

「モペット」の取り締まりをよく見かける理由

 近年、都心部を中心に「ペダル付き電動バイク」いわゆる「モペット」を見かける機会が増えています。モペットはペダルを備えた原動機付自転車で、モーターの力のみでペダルを漕がずに走行が可能です。電動アシスト自転車(e-BIKE)とよく似ていますが、その点で大きく異なります。

 運転するには原付免許以上の運転免許証が必要となり、ヘルメットの着用やナンバープレートの取得、自賠責保険への加入も義務付けられています。

 外観がe-BIKEに似ていることから、ヘルメットを着用しない利用者も見られ、交通ルールを十分に理解せず使用されるケースが問題視されています。

 走行はクルマやバイクと同じ車道となり、自転車のつもりで歩道を走行すれば「通行区分違反」となります。

 SNS上では「自転車みたいに歩道を平然と走っていたんだけど」、「歩道を走っているモペットに追突されそうになった。ぶつかったら大怪我する勢いだった」など、モペットの利用者に対して危険視する声が多く見られます。

 こうした状況の中で、全国交通安全運動期間に「モペットが取り締まりを受けている現場をよく見かける」との声も見られるようになりました。

「警察官がモペットを次々に止めている」、「駅前でまとめて取り締まりしていた」など、街中での目撃情報が相次いでいます。

 警視庁関係者は次のように説明します。

「交通安全運動期間中は普段よりも多くの警察官を配備して取り締まり体制を強化しており、街頭での監視の目を増やしているため、違反を見つける機会も自然と多くなっています。モペットを狙い撃ちしているわけではありません。取り締まりはすべての車両に対して公平におこなわれています。結果的にモペットの違反が目立ったのは、ヘルメットを装着していなかったり、歩道を走ったりするなど、日頃から法令を守らずに走行していた人たちが見つかったということです」

「自転車だと思ってた」SNS上で広がる驚きと戸惑い

 取り締りははモペットの狙い撃ちをしているわけではないとのことですが、SNS上では「通勤途中に3台も捕まっていた」、「交差点ごとに警察官が立っていて、モペットを止めていた」といった投稿が見られました。

2026年も「春の全国交通安全運動」実施。期間は4月6日から4月15日まで(内閣府)
2026年も「春の全国交通安全運動」実施。期間は4月6日から4月15日まで(内閣府)

 一方で、「あれって原付扱いなの?」、「自転車だと思ってた」という戸惑いの声も少なくありません。見た目が自転車に近いため、免許が不要だと誤解している人もいるようです。

 このようなモペットの利用に関する疑問に対して、警視庁関係者は次のように説明します。

「モペットは見た目が自転車でも、モーターを動力としている時点で原動機付自転車にあたります。そのため、歩道の走行は禁止され、車道を通行する必要があります。とくに、法律では原付と同じ扱いで路駐は違反対象になるため、正しい駐輪場所に停車するようにしましょう。また、交通安全運動の期間に限らず、違反車両の取り締まりは常におこなっています。モペットを利用する人は、まず自分の車両がどの区分に該当するのかを確認し、道路交通法に沿った走行を意識してほしいと思います」

 取り締まりの増加はモペットを狙ったものではなく、結果的に違反の多いモペットの利用者が目立ちやすくなっているようです。正しく利用すれば取り締まりの対象になることはありません。

※ ※ ※

 便利で気軽な「ペダル付き電動バイク」(モペット)を利用する際は、自転車ではなく「原付バイク」としてのルールを理解し、安全に走行することが求められます。

【画像】「ソレ、e-BIKEじゃないよ!!」買ってはいけない保安基準不適合の「ペダル付き電動バイク」を見る(10枚)

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