「本当に悔しく、泣きました。」クラス優勝まであと1歩の2位獲得 EWC第3戦「鈴鹿8耐」決勝の模様は? レーシングライダー大久保光のレースレポート
ヨーロッパで活動中のレーシングライダー大久保光選手が、「FIM 世界耐久ロードレース選手権(EWC)」第3戦『2026 FIM世界耐久選手権 “コカ・コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第47回大会』決勝の模様を振り返ってレポートしてくれました。
優勝まで1歩届かず2位という結果に
皆様こんにちは。レーシングライダーの大久保光です。
最近は本当に暑い日が続きますね。こんな気温の中、耐久レースがもし開催されていたらライダーも見にきてくださっているファンの皆様も危険な状態になってしまう可能性が高くなっていたことでしょう。
そのようなリスクを避けるために、今年(2026年)は例年より1カ月早い開催となった、世界耐久選手権(EWC)第3戦日本ラウンドとなる「鈴鹿8耐」の決勝についてお伝えしたいと思います。
梅雨時期ということで、レースウィークは天候が不安定な状態で続きました。土曜日に予定されていた「トップ10トライアル」も中止となり、決勝日も終日雨という波乱の展開になりました。
スタートライダーは前戦に引き続き、チームメイトの鳥羽選手にお願いすることとなりました。雨が降る不安定なコンディションの中、鳥羽選手は落ち着いた走りを見せてクラストップ集団の中でレースを進めていきました。
途中セーフティカーが入る展開でしたが、しっかりスティントを終えて私の番となりました。ピット作業もミスなくピットアウトしようとしたところ、タイミング悪くその場面でセーフティカーが出てしまいました。ピットロードから出ることができずそこで約2分のロスを出してしまい大きく順位を下げることになりました。

ピットロードが開放されてコースインした後は、しっかり自分のペースで走ることができて伊藤選手にバトンタッチしました。
ピットロードで止められた時間があまりにも長かったことにチームが抗議をしましたが、通らず残りの時間でどれだけ追い上げられるかというレース展開となりました。
メカニック達もいつも以上に気合いの入ったピット作業で、練習の時よりも早い作業時間でライダーをコースへ送り込んでくれました。
燃費の良さも武器となり、他の同カテゴリークラスのライバルチームよりも1回ピット作業が少ない予定でレースを進めることができました。
そして鳥羽選手のスーパーラップの連続で他チームより2秒速いアベレージラップで追い上げていき、私もできる限りの走りをしてチームのバトンを繋げて行きました。
最終的に、優勝まで1歩届かず2位という結果で鈴鹿8耐を終えることになりました。
本当に悔しく、泣きました。これは私だけではなく、チーム全体そのような雰囲気でした。
3年前のチームエトワールで初めての表彰台も、この鈴鹿の舞台で2位でした。その時の嬉しさとは裏腹に、同じ2位でも全く違う気持ちでした。
しかしこれはチームとしてしっかり成長してきた証拠であり、この悔しさが次戦の最終戦に繋がると思います。
こうして世界耐久選手権第3戦、日本ラウンドが終わりましたが、終日雨の耐久レースは本当に過酷なものでした。ここで2位を獲得し、世界1に向けて望みを残して最終戦に向かうことができることとなりました。
これはチームにとって大きな1歩だったと思います。ポイント差は正直結構ありますが、最後まで諦めずチーム一丸となって頑張っていきます!








