イタリアンスクーターの老舗ブランド「ベスパ」 1960年代に登場した「Vespa 160 GS」は当時の“俊足”スクーターだった

現車はオーナーの好みでホワイトリボンタイヤや社外品のチャンバーなどを装備しているが、ボディ本体はオリジナルを保っている
エンジンは強制空冷式の2ストローク単気筒で排気量は158.5cc。2ストロークらしい元気なサウンドもヴィンテージVespaの魅力
車体左サイドにはスペアタイヤを格納できるつくり。スポーティなモデルながらも実用性にも富むパッケージングもVespaの特徴のひとつ
フロアの右足元に設置されたペダルはリアブレーキ。フロントブレーキは一般的なバイク同様に右グリップにあるレバーで操作する
Vespaの特徴であるハンドチェンジ。クラッチレバーを握りながら、グリップエンドを回してシフトチェンジする。160GSでは4速ミッションを採用
スポーツモデルだけあって、160GSでは120km/hスケールのスピードメーターを採用。メーターはイタリア車好きにはおなじみの「VEGLIA(ヴェリア)」製
フロントフェンダーからリアパネルまで、うっとりするような造形美を持つ160GS。この美しい佇まいこそ、160GSがいまだに絶大な支持を得ている理由でしょう(写真/Kentaro Yamada)
第2次大戦で敗戦国となったイタリアの復興のシンボルとして国民に愛されたVespa。写真は1955年式「Vespa 150GS」。160GSよりもさらにクラシックな雰囲気を持つ(写真提供/Piaggio Group Japan)
フロントパネル裏に配置された鍵付きのラゲッジボックス。ご覧の通り容量は充分で、160GSオーナーの多くはこのボックス中に工具や小物、給油時に必要な2ストロークオイルを収納。またボディライン同様に美しい曲線でデザインされているのも魅力的(写真/Kentaro Yamada)
イタリアが第2次世界大戦に敗戦した直後、1945年にPiaggio社が製作したプロトタイプ「MP6」。現代にまで続くVespaシリーズの原型となったモデル。スチールモノコックボディを採用するVespaの設計思想はこの時すでに完成していたことがわかる(写真提供/Piaggio Group Japan)

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