ロイヤルエンフィールド初の水冷エンジン搭載 すべてが新しくなった「ヒマラヤ」を解説

丸型ヘッドライトにミニスクリーン、高い位置にデザインされたフロントフェンダー、それに燃料タンク両サイドにデザインされた燃料タンクガードという、旧「ヒマラヤ」から受け継いだディテールをアップデート
車体そのものは旧型よりも少し大柄になっているが、跨がったときの下半身のフィット感や足つき性が良く、その大きさをほとんど感じさせない。スタンディングポジションも強く意識し、燃料タンク後端やシート先端の形状が造り込まれている
シェルパ450と名付けられたRE初の水冷単気筒DOHCエンジン。アクセル操作をワイヤーではなく、電信号でエンジンコントロールユニットに送るライド・バイ・ワイヤーと、それによって実現する出力特性が異なる複数のライディングモードも採用。カムシャフト周りやピストンピン周りには、DLCコーティングが施されている
エンジン下に、排気ガスフィルター的役割を果たすキャタライザーを配置したことで、そこなら伸びるサイレンサーは薄く短い。単気筒らしい歯切れの良い排気音を奏でる
フロントフォークは、φ43mmSHOWA製SFF。ストローク量そのものは旧モデルと同じ200mmながら、オン/オフ問わず走りのパフォーマンスを高め、乗り心地も向上している。フェンダーはアップとダウンを組み合わせる
リアサスペンションはリンク式で、SHOWA製モノショックを採用。寝かして配置することでシート下スペースを有効活用している。ストローク量を20mm伸ばして200mmとし、オフロード走行を中心としたパフォーマンスを向上
フロントは21インチホイールを採用。専用開発したインドのタイヤメーカー/シアット製のバイアスタイヤをセット。チューブレス・スポークホイールもラインナップ。オプションで購入可能なほかや、モデルによっては標準装備される
リアタイヤには専用開発したシアット製ラジアルタイヤを装着。ロード寄りの性格だがオフロードでもしっかり機能する。フロント同様、リアにもチューブレス・スポークホイールが用意され、オプションで購入可能なほかや、モデルによっては標準装備される
燃料タンク両サイドのタンクガードにはフックを追加。すでにラインナップされる純正アクセサリーのバッグ類を装着することができる。LEDとなったが、丸型ヘッドライトとミニスクリーンの組み合わせも、先代から継承
先端が細く絞られたシート。サイドキーで簡単にシートを外すことができ、シート下ストッパー位置を変更するだけで、簡単にシート高を変更することができる。スタンダードは825mm/845mm。オプションのローシートは805/825mmとなる
燃料タンクキャップのちょうど真下付近にエアクリーナーボックスを配置。ステアリングヘッド周りに吸気口をセットしたことで、吸気音がライダーに聞こえやすく、爽快感を与える
ウインカー一体型のテールライトを採用。それによってリア周りをすっきりと見せることができている。また大きくて重い従来のテールライトを排除することでテール周りに必要以上の強度が不要となり、リア周りの軽量化も実現
ハンドルマウント下にはUSB-Cポートを標準装備。アクセサリーのタンクバッグなどを利用すれば、走行中にスマートフォンなどの電子機器を充電することができる。ハンドルを支えるライザーはラバーマウントされている
ステッププレートは、バランサー採用のエンジンの振動をさらに軽減するため、ラバーマウントされる。スタンディング時やオフロード走行時など、ステップに負荷が掛かる状況下でも、しっかりとした操作感で、ラバーマウントであることを感じさせなかった
新しい丸型4インチのTFTフルカラーディスプレイ。ナビゲーションシステム/トリッパを採用。エンジン回転計をベースにした表示では矢印を、ナビゲーション表示では写真のような大画面で地図を表示。スマホと連携して様々な機能を共有できる
ロイヤルエンフィールドのヘリテイジカラーでもあるブラック&ゴールドをデザインした「HANLE BLACK/ハンレ・ブラック」
雪を纏ったヒマラヤの山々を表現した「KAMET WHITE/カメット・ホワイト」
ピンク色をしたヒマラヤの岩塩/ヒマラヤン・ソルトをイメージした「SLATE HIMALAYAN SALT/スレート・ヒマラヤン・ソルト」
ヒマラヤに咲く青いケシ/メコノプシス、英語名ブルーポピーをイメージした「SLATE POPPY BLUE/スレート・ポピー・ブルー」
雪が溶けたヒマラヤの山々の山肌をイメージした「KAZA BROWN/カザ・ブラウン」
ロイヤルエンフィールド新型「ヒマラヤ」に乗る筆者(河野正士)
新型「ヒマラヤ」の試乗会が行われたのは、ヒマラヤの麓の街インド・マナリ。そこは標高2000〜3000mの高地で、気圧や酸素量が変化し、性能が約20%低下するほど過酷な場所。しかしロイヤルエンフィールドは、あえてそんな場所でテスト走行を行った
「ヒマラヤ」は、ヒマラヤの山々を走破することを目的に開発されました。ヒマラヤには舗装路もオフロードも、岩山も砂丘のような場所もあり、あらゆるコンディションで安全に、そして楽しくバイクをライディングできるように設計されている
試乗コースに組み込まれていたオンロードのワインディングセクション。最低地上高は、旧モデルから30mmも高い230mmに設定されているのに、コーナーではステップが地面に接するほど深く車体をバンクさせることも可能
新しくなったフレームとエンジンの関係がよく分かるCADデーター。エンジンのシリンダーが前傾していること、そしてエンジンがライダーに近い位置に配置されていること、エアクリーナーボックスがエンジン真上に配置されていること、リアサスペンションはスイングアーム上に配置されていることなどが分かります
シート高が低く足つき性が良いため、不安定なこんな路面では、こんな風に両足で地面を漕ぎながら走ることもできます。そんなときに、極低速でも力強いエンジンの出力特性もライダーをサポートしてくれます
ややオンロード寄りのタイヤの性格ながら、オフロードでの走破性もなかなか。かつて林道ツーリングにハマった筆者も、久しぶりにオフロードライディングを楽しむことが出来た
シート高825mmの新型「ヒマラヤ」に身長170cmの筆者(河野正士)が跨がった状態

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