ホンダ新型「400X」の進化はエンジンにもあった! トルク重視でダートもよりタフに!!

アドベンチャーイメージを強調したホンダの新型「400X」は、パワートレインも刷新され低中速を重視しタフな路面でも疲れ知らずのモデルに生まれ変わりました。

タフな道で走行しても疲労を軽減!トルク重視に生まれ変わった「400X」

 前後17インチだった足まわりをフロント19インチ化するなどし、クロスオーバーらしい冒険心を駆り立てるタフなイメージのスタイルとした新型「400X」。ルックスだけでなく、直列2気筒エンジンもトルク重視に生まれ変わっていることがわかりました。

スタイルを刷新した新型「400X」

 フロントタイヤを17→19インチに大径化し、アドベンチャーイメージを強調した新型「400X」ですが、パワーユニットにも手が加えられていることをLPL代行の古川和朗さん(本田技術研究所 二輪R&Dセンター)に教えていただきました。

 古川さん:バルブタイミングとリフト量を見直しています。市街地でのストップ&ゴー、高速道路での追い越し加速、ダートでの低速域の粘り強さなど、さまざまなシチュエーションで、より力強い加速と心地良い吹け上がりを実現しています。

 INバルブリフト量7.4→7.7
 INバルブタイミング-5/35→0/30

 リフト量をアップし混合気をより多く取り込み、バルブが開く時間は短縮し、トルクをより太くしているのです。そして、同じエンジンを搭載する「CBR400R」と、FIセッティングが異なることもわかりました。公式スペックを見ると、最高出力46PS/9000rpm、最大トルク38Nm/7500rpmは両車とも同じですが、パワーフィールに違いを持たせているのです。

本田技術研究所 二輪R&Dセンター古川和朗さん

 古川さん:高回転側の吹け上がり感を強調した「CBR400R」に対し、「400X」では低中速を重視した専用セッティングが施され、力強いトルクの盛り上がり感を獲得しています。

 さらに新型「400X」ではエアファンネルがストレートかつショート化されるなど、吸気系も刷新されていることを古川さんは説明してくれました。

クラッチレバーが圧倒的に軽い!!

 実車のクラッチレバーを握ると、驚くほどに操作感が軽いことに気付きます。これはいったいなぜでしょうか、古川さんが答えてくれました。

中低速回転域のトルク特性が見直された水冷DOHC直列2気筒エンジンを搭載

 古川さん:「400X」と「CBR400R」には、CBR1000RRと同構造のアシストスリッパークラッチが採用されています。レバー負荷を従来モデルに比べ45%も軽減。より扱いやすく、ストップ&ゴーの多い市街地走行や渋滞、長距離走行での疲労を和らげました。

 急激なエンジンブレーキも抑制し、よりアグレシッブな走りをもたらします。タイヤがロックしやすいダートにおいてもスリッパークラッチは有利で、頼もしい装備となるでしょう。

【了】

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Writer: 青木タカオ(モーターサイクルジャーナリスト)

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。自らのモトクロスレース活動や、多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク技術関連著書もある。

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