新たに加わったカワサキ「W800 CAFE(ダブル800 カフェ)」は、新型の持ち味を存分に発揮する新感覚モデル

過敏でもなくダルくもない、意志に忠実

 そして何より、シャシーの刷新がライディングの次元を高めています。先代まではフレームや足まわりに柔らかい印象がありましたが、剛性を高めた新設計フレームにインナーチューブ径を39mmから41mmと大径化したフロントフォークを組み合わせ、キャスター角も27度から26度へと起こしました。操作に対してビシッと素早く反応し、旋回時や車線変更での身のこなしが軽くなっています。

適度な前傾姿勢になる「カフェ」は旋回性が増しスポーティな走りを楽しめる

 カフェは現代的と先述しましたが、そのひとつにコーナーアプローチで軽やかに車体が寝ていくハンドリングがあります。旋回力が増し、走りのペースを上げてもハンドリングは自分の意志に忠実で、過敏さもダルさも感じません。

 よりハードに走れるようブレーキまわりもグレードアップされ、フロントはディスク径を300mmから320mmに強化し、リアはドラム式からディスクブレーキに変更され、内側にABSのセンサーリングを持つ270mmローターが備わっています。

「W」ならではの心地よさも失っていない

「W」らしさも健在で、前傾姿勢で乗ってもエンジンは鼓動感たっぷりで味わい深く、ビートの効いた排気音を聴きながらのクルージングは心地良いものです。

 イージーさでは「ストリート」、シャープなハンドリングは「カフェ」でしょう。ライダーの上半身が前傾し、フロント荷重が増えたことで蛇角が明確に乗り手に伝わります。その挙動を上手く活かすと、コーナーの初期旋回がますますシャープになって、思うがままに操れるのでした。

LEDヘッドライトにカフェレーサーイメージのフロントカウルを装備

「W800 CAFE(ダブル800 カフェ)」でワインディング三昧、これもまた楽しそうです。価格(税込)は111万2400円です。

【了】

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Writer: 青木タカオ(モーターサイクルジャーナリスト)

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。自らのモトクロスレース活動や、多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク技術関連著書もある。

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