大幅に進化した新型「YZ250FX」「YZ450F」 ヤマハの開発陣が「YZ」シリーズに込める想いとは?
内容的にはフルモデルチェンジの「YZ450F」はどのように開発されたのか
共に大きな進化を果たした「YZ250FX」と「YZ450F」ですが、その開発にはどのような苦労があったのでしょうか。また、グローバルモデルゆえの特徴について、村山友貴リーダーにうかがってみました。

―――今回の“YZ450F”におけるマイナーチェンジは内容的にかなり大掛かりなものだったように感じられますが、“フルモデルチェンジ”と“マイナーチェンジ”に明確な線引きはあるのでしょうか
明確な線引があるかと言われれば、正直難しいところです。正直なとこと、掛けられる予算もそれぞれで変わってきますが、お客様になるべくいいものと届けるためにマイナーチェンジであってもフルモデルに近い内容で商品を提供できるよう、努力しています。
たとえば、“マイナーチェンジ”であるYZ450Fにおいては、フレームの断面の特性を変えることで、コストを抑え性能を大きく変えることに成功しています。また、エンジンにおいてはヘッドやピストンなどを新設計としていますが、そうしたメリハリにより限られた予算の中でより良いものを生み出しています。
―――近年では日本国内においてガソリンのオクタン価が下がることで、高圧縮比のエンジンでノッキングやデドネーションが起きてしまうケースもあるようですが、圧縮比がアップした今回のモデルではどのように対策されているのでしょうか。
今回のYZではエンジンパワーを向上させるために高圧縮化していますが、積極的に出力の向上を狙っていくとバランス取りが難しくなるのも事実です。ですから、それぞれの部品の設計と燃料噴射のマネージメントをうまく組み合わせることによってクリアさせています。

―――グローバルモデルである“YZ”の乗車ポジションはどれぐらいの体格のユーザーに合わせたものなのでしょうか
日本人でいえば身長160cm台のA級ライダーさんもいらっしゃいますし、海外でみれば2m近いユーザーさんもいますので、そうした幅広い体格のユーザーにマッチするようにバランスさせています。特に、ハンドルに関していえば昔からヤマハの製品はポジションを変えられるようにしていますので、そうした調整で身長差をカバーしています。
また、サスペンションに関しては、好みや体重にあわせ各自でセットアップして頂くかたちとなっています。
―――技術説明会では要所で「日本専用設計」という言葉を使われていましたが、海外モデルとの一番の違いはなんでしょうか
「日本専用設計」という言葉が正しいのか難しいところですが、基本的にはサスペンション、およびフューエルインジェクションのセッティングが国内向けと海外向けでことなります。
―――海外モデル、国内モデルを合わせるとおおよそ何パターンくらい用意されているのでしょうか
主にUS向け、ヨーロッパ向け、国内仕様の3パターンとなります。インジェクションについてはガソリンの仕様にあわせて変更させて頂いています。
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新しいボディカラーと共に大幅な性能向上を果たした「YZ450F」は価格(消費税込)105万8400円、「YZ250FX」は91万8000円となっています。
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